松本市の駅前から延びる大通りからちょっとだけ脇へ入ったところにある深志神社(ふかしじんじゃ)。市内では四柱神社と並んで有名な、とても華やかな神社です。
松本城はもとより、松本市美術館や旧開智学校などの名所を観光する時に、ぜひ立ち寄りたい深志神社について紹介します。
目次
深志の総鎮守・天満宮
地域の総鎮守として建てられた宮村大明神と、京都・北野天満宮より勧請されて建てられた深志天神が1841年に1つにまとまり、深志神社となりました。
松本城の巽(南西の方角)の守護神として崇敬されてきた深志神社では、現在でも年間を通じてさまざまな例祭・行事が行われています。
名称 | 深志神社(ふかしじんじゃ) |
住所 | 長野県松本市深志三丁目7番43号 |
開館時間等 | 授与所 9:00〜16:45 |
アクセス | JR松本駅から徒歩13分 |
⇒公式サイト | |
美しい装飾を施された社殿は必見
深志神社の神楽殿や拝殿は華やかな装飾が施されており、とても見応えがあります。
もとより深志神社は華やかさで定評があり、鳥居をくぐってすぐ左手にある手水舎からすでに極彩色です。
天にそびえ立つかのような堂々とした姿の神楽殿。朱がよく映えます。
天神の社紋(梅紋)をデザインした装飾が施されています。
実はこの神楽殿は深志神社内で最古の建造物。江戸時代後期に造られたものを現在まで改修し続けているとか。しかももともとは拝殿だったそうです。
下の写真は拝殿。平成14年に改修されました。本体は江戸中期に建築されたものです。
シンプルでありながら美しく、インパクトのある装飾。思わず見とれてしまいます。
建造物の中でも、拝殿の奥にある本殿(天満宮・宮村宮)の美しさは格別です。平成14年に改修工事が行われたもので、荘厳さが際立っています。
正面から見ることはできませんが、側面からでも極彩色が目に焼き付くほど。拝殿だけ見て帰る人も多いので、見逃さないように気をつけましょう。
天満宮といえば臥牛
天満宮に必ずあるのが、菅原道真公に縁の深い牛の像。深志神社の境内にも臥牛の像があります。
明治時代に奉納された木彫りの牛もあります。
また、幼少時代の菅原道真公を模した銅像もあります。11歳の時の姿だそうです。これは珍しいですね。
境内には摂社・末社がいっぱい
深志神社の境内には、地域から合祀された摂社・末社がたくさん建っています。
金山神社・松尾神社・三十四末社・稲荷社・八坂神社・恵比寿殿・楠公神社・市神社・愛染神社があり、それぞれ由緒のある社です。
恵比寿殿では商売繁盛を願います。
愛染神社は染物業の守護神。
金山神社は鐵工・金属業の守護神、松尾神社は酒造りの守護神。
御神徳も社によって異なります。自分の願い事に合った社を探してみましょう。
かわいいおみくじが勢揃い
深志神社には可愛いおみくじがたくさん用意されています。変わり種のおみくじは記念品にもなるのでいいですね。
尻尾におみくじが入った「鯛みくじ」。
天満宮ならではの、小さな臥せ牛が付いた「牛みくじ」。
こちらも天満宮名物の、鷽鳥(うそどり)が入った「鷽みくじ」。
そして松本の伝統工芸品をモチーフにした、オリジナルの「松本だるま」と「松本てまり」のおみくじ。これが一番おすすめです。
緑色のだるまみくじとピンク色のてまりみくじをいただきました。
牛みくじの黒牛が並べられていました。これもなかなか可愛い・・・。
菅原道真公のオリジナル御朱印帳あり
深志神社には菅原道真公が表紙を飾るオリジナル御朱印帳が用意されています。
松本市「深志神社」
天神様でも有名。今年は丑年ということで天神様と非常に縁が深いんだそうですよ。
菅原道真の御朱印帳は以前からこれはいただきたかっただけに更に3回目にして書き手の違う方に書いていただきました。かざり絵馬は大黒様で! pic.twitter.com/Fab9WUD3v0
— ガーディ高田 (@gadytakada) January 11, 2021
ちなみに神楽殿の裏に御朱印帳などを置いて記念写真を撮る専用スペースが設けられていました。
狛犬がユーモラス
深志神社の狛犬は何だかとてもユーモラスな顔をしており、愛着が持てます。
鳥居のところに置かれている狛犬は愛嬌たっぷりでかわいい感じ。「ニカッ」という顔で笑っています。
拝殿前の狛犬はかなり豪快な顔つきをしています。いい味出してますね。こんな特徴的な顔は他では見たことがありません。
とにかく鼻がデカい。印象に残る顔です。
おわりに
以上、松本市の深志神社の紹介でした。
長い歴史を持つ神社には独特の雰囲気と味わいがあります。深志神社は暖かみを感じました。
深志神社の建造物は比較的新しい時代の改修物ですが、新調されるということはそれだけ地域の信奉を集め、愛されているということです。
松本市に出向いた際は、ぜひお参りに訪れてみてくださいね。