北海道といえばアイヌ。『ゴールデンカムイ』や『永遠のニシパ』などのメディアの影響もあって、世間ではアイヌ文化への関心がどんどん高まってきています。
アイヌ民族に伝わる伝統的な文様は美しいだけでなく、魔除け・お守りの意味も込められています。アイヌ文様は刺繍や木彫りなど生活に役立ついろいろなものに見られ、民芸品・工芸品・お土産品にも多く使われています。
広い北海道のどこへ行けば、おめあてのアイヌ伝統工芸品・雑貨・お土産などが手に入るのでしょうか。
本記事では北海道に旅行した際に、良質なアイヌ民芸品・お土産・雑貨を購入できるおすすめのお店を紹介します。お気に入りの逸品に出会えるかもしれませんよ。
目次
阿寒湖アイヌコタンの民芸品ショップ
阿寒湖アイヌコタンは約120人が暮らす集落で、古くから北海道の民芸品の制作拠点として知られています。伝統を受け継ぐ木彫り職人も多く、良質の作品を求めるならここに勝る場所はないと言われています。
刺繍やウッドクラフト、アクセサリー小物などさまざまな民芸品・お土産を扱うお店が軒を連ねているので、旅行のスケジュールが合うならぜひとも立ち寄りたいスポットです。
阿寒湖アイヌコタン pic.twitter.com/plHobyBD2Q
— Mana (@oxoxmanaxoxo) November 23, 2020
アイヌコタン内の主な民芸品ショップ | |
オイナ民芸店 | 木彫りの家紋・アクセサリー・食器など |
デポの店 | 木彫品・革製品 |
日川民芸店 | ツムシ(くさり)彫りなど |
刺しゅう工房 ユックレップ | 手作りの刺繍(壁かけや伝統的な着物など) |
クロユリ屋 | 伝統刺繍 |
エポエポ | 木彫り専門 |
ハポの店 | 刺繍アクセサリー |
チニタ民藝店 | アイヌ模様の日用品やアイヌ刺繍バッグなど多数 |
タイラ | 木彫り専門店 |
オサルンベッコタン | 木彫り専門店 |
熊の家 | 木彫品・Tシャツ・鹿革製品など |
ニタユンクル | 木彫品 |
ユーカラ堂 | 故・床ヌブリさんのお店 |
サンラマント | 森の小人「ニングル」「コロポックル」などで有名 |
イチンゲの店 | 故・瀧口政満さんのお店 |
ピリカ民芸店 | お守り・アクセサリー小物 |
マツネシリ民芸店 | 手作りアクセサリー・実用品 |
民芸店コロポックル | コロポックルの人形や各種アクセサリーなど |
阿寒湖畔温泉周辺の民芸品ショップ
阿寒にはアイヌコタン以外にも、阿寒湖畔温泉に多くの民芸品ショップがあります。風情豊かな温泉街に並ぶ店をぶらり見て回るのも楽しいですね。
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阿寒湖畔温泉の主な民芸品ショップ | |
民芸の青山 | クマやフクロウなどの木彫りやオリジナルの置物、アクセサリー、実用的な食器など |
湖畔屋 | 皇族も立ち寄ったという木彫品の店 |
ピリカチニタ | 「コロポックル」「ふくろう」など木彫品多数 |
民芸の店 熊の子 | 木彫品、鹿の角の細工品など |
木彫民芸 森の人 | 木彫り「とんがり坊」など木彫品一般 |
ユック民芸店 | 木彫りの家紋、Tシャツ、アクセサリー、ステッカーなど |
AKANKO STYLE ART LABO | ハイセンスな木彫り製品 |
小林ユックレップの店 | アイヌ刺繍を施したタペストリーや着物、鉢巻き、コースターなど |
民芸のえぞりす | オリジナル木彫作品やアイヌ文様アクセサリーなど多数 |
イチンゲの店 | 故・瀧口政満さんの工房 |
にいづま | オリジナルデザインのアイヌ文様のTシャツなど |
二風谷コタンの伝統工芸品
沙流郡平取町にある二風谷(にぶたに)コタンは古くから伝統工芸の匠が集まる場所として知られています。本格的な工芸品を探したい人は二風谷の工芸品店や工房を訪ねてみるといいかもしれません。
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二風谷コタンの主な工芸品のお店 | |
高野民芸 | マキリ(小刀)、二風谷イタ(盆)、トンコリ(楽器)など多数 |
藤谷民芸 | アイヌ文様の刺繍 |
貝沢民芸 | アイヌ紋様を施したオリジナルアクセサリーなど |
北の工房つとむ | 貝澤徹さんの木彫りや小物・アクセサリーなど |
支笏湖温泉のお土産店
支笏湖温泉街にあるお土産店の中にも、伝統工芸品を扱っているところがあります。
支笏湖温泉の主な工芸品のお店 | |
アイヌ民芸大和本店 | アイヌ民族に関するお土産品を扱っています。 |
旭川の民芸品店
旭川にも郷土民芸品のお店があります。
旭川の主な工芸品のお店 | |
トミヤ郷土民芸 | 木彫品を中心とした各種民芸品を扱っています。”熊ボッコ”が有名。 |
川村アイヌ記念館売店 | 100余年の歴史を持つ日本最古のアイヌ民族博物館です。 |
道の駅あさひかわ 旭川地場産業振興センター | 地場の特産品、クラフトなどを販売する売店があります。 |
2013年の川村カ子ト アイヌ記念館。
売店のおばちゃんとけっこう馴染みになってたので、ここでボーーっと過ごすのが好きです。
去年行ったら売店がずいぶん減ってました。 pic.twitter.com/ueKYWEVub8— 純喫茶ヒッピー (@JunKissaHippie) June 29, 2020
札幌の民芸品店
札幌にも民芸品を扱っているショップがあります。
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札幌の主な工芸品のお店 | |
アイヌモシリ三光 | 札幌新千歳空港内にあるお土産店です。 |
YUIQ(ユイク) | ODORI BISSE(大通ビッセ)内にあるショップ。全国の工芸品を扱う中に、アイヌ文様の雑貨・ファッションアイテムを製造販売する「Ainu ToyToy屋」の商品が扱われています。 |
チニタ札幌 | アイヌ民族衣装や木製・布製雑貨を販売しているお店です。 |
遊木民 | 木彫民芸品や木の手づくり雑貨などを販売しているお店です。 |
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ウポポイ(民族共生象徴空間)のショップ
2020年7月12日オープンの「ウポポイ(民族共生象徴空間)」は白老町につくられた、アイヌ文化を復興するための空間・施設です。エリア内にあるショップではお土産に最適なさまざまなアイヌ民芸品が扱われています。
博物館1階のショップでは優れた民芸品、工芸品を購入できます。また、ウポポイを出てすぐのプレハブの建物では、白老町アイヌ刺繍サークルによる民芸品の販売が行われています。素敵なマタンプシ売ってます。#ウポポイ #ゴールデンカムイ pic.twitter.com/qoDMgV6loq
— Canopus (@Canopus97108060) July 12, 2020
名称 | ウポポイ(民族共生象徴空間) |
住所 | 〒059-0902 北海道白老郡白老町若草町2丁目3 |
営業時間 | 《4月~10月末》 平⽇ 9:00〜18:00 ⼟⽇祝⽇ 9:00〜20:00 《夏休み》 9:00〜20:00 《11月~3月末》 9:00〜17:00 |
アクセス | JR白老駅から徒歩約10分 |
⇒公式サイト |
白老町
白老町には民芸品のショップがいくつかあります。
ポロトミンタラ(白老駅北観光インフォメーションセンター)
新観光拠点として注目されているポロトミンタラ(白老駅北観光インフォメーションセンター)にも物販のショップがあります。
白老駅北観光インフォメーションセンターの営業時間の知らせ。
👉期間:11月1日(月)~12月28日(火)
👉営業時間:9:00~17:00
👉休業日:毎週月曜日休館(観光案内所のみ営業)
お客様には大変ご不便をお掛け致しますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。#白老#ポロトミンタラ pic.twitter.com/NmXhHF7WFR— 白老駅北観光インフォメーションセンター (@shiraoiinfo) November 1, 2021
体験コロポックル/協業民芸
創作木彫 荒井工芸館
その他
函館国際ホテル
民族共生象徴空間「ウポポイ」が先週オープンしました。函館国際ホテル1F売店でもアイヌ文様の商品を販売しています。大胆な柄で構成されたアイヌ文様の幾何学的なデザインは、モレウ「渦」には秘めた力を、アイウシ「棘」には魔除けを表しています。
北海道のお土産に、また自分使いにいかがですか。 pic.twitter.com/LHtrlYwCOp— 函館国際ホテル (@hakodatekokusai) July 20, 2020
アイヌ民芸品に関するツイート
アイヌ民芸品についてのつぶやきをTwitterから拾ってみると・・・。
アイヌ民芸品でおみやげ買いました! pic.twitter.com/SgOMaRO9qC
— つっちぃー@一日目(土)南サ-17b (@MTss0063) September 23, 2018
空港のアイヌ民芸品取り扱ってるお店に木彫りの熊のループタイ置いてるか聞いてみたら品切れだった〜〜🤣🤣ですよね
— ( ᐙ ) (@Gyaaa___boku) November 18, 2019
あの、アイヌの民芸品めちゃくちゃ可愛いんで、落ち着いたら是非北海道に来てください…
アイヌ玉っていう素敵なガラス玉や、木彫りの可愛い民芸品がたくさんあります網走には流氷硝子っていう蛍光灯をリサイクルして作った素敵なアクセサリーがあります
小樽は硝子とオルゴールで有名だし(文字数 pic.twitter.com/yxtiK3dICR
— ひだまり工房٭❀*ひな (@hina_rezin) September 11, 2018
【アイヌ民芸品】
コレクターさんより。買取りの品。
昭和30年代のお品が殆ど。
店が狭いので、ギュッ( ̄▽ ̄) っと並べています。#アイヌ #民芸品 #伝統工芸 #北海道 pic.twitter.com/GOPEtMBcqP— アンティーク時 (@kametokei) May 8, 2018
大人気マンガ「ゴールデンカムイ」でおなじみの、アイヌ刺繍の鉢巻(マタンプシ)。アシリパやおばあちゃんが作中で着用しているマタンプシと同じ文様のものが新千歳空港のアイヌ民芸品店で販売されていた。着用するモメントは今のところ見当たらないけれど、とても気になる……… pic.twitter.com/EbxvYvVbgp
— タタ村さん㊗️タタールスタンファンブック好評発売中! (@tatamullina) February 21, 2018
北海道 阿寒湖④
アイヌコタンは阿寒湖付近にある、アイヌ文化を楽しめる村。可愛い民芸品、あやしげな看板がわくわくする。 pic.twitter.com/DjXUWYPPe0— かける🐊 (@kaeritaianokoro) October 9, 2019
昔は木彫りのクマが主役だった北海道のおみやげも、今はさまざまなアイヌ民芸品をはじめとしたすてきな製品が手に入りますから、選ぶのも楽しいですね。ちなみに木彫りの熊はアイヌ文化とは特に関係がないそうですからご注意を。
おわりに
以上、北海道でアイヌ民芸品を購入できるお店についてまとめてみました。いかがでしたか。
今回紹介したお店はごく一部です。アイヌ文様の入った小物や文具などは、観光施設のお土産屋さんにも並んでいることもありますので、種類の差はあってもいろいろな場所で目にすることもあると思います。
北海道に旅行をしたら、アイヌ文様の入った小物や伝統工芸品をお土産にしたくなりますね。手づくりの伝統工芸品は作成に時間と手間がかかっているだけに値段も高くなりますが、価値のあるものや日用品として使えるものは、多少高くても上質なものが欲しくなります。
これだ!と感じたものは思い切って買ったほうがあとで後悔しないかも・・・。良い品は一生ものです。
最近は『ゴールデンカムイ』や『永遠のニシパ』の影響もあって、アイヌの伝統工芸品の人気が急上昇。特に木彫りのマキリ(小刀)などは注文が殺到していてかなりの納期待ちだとか。
ちなみに本物の刃がついているマキリは銃刀法の関係で店頭では販売されていないのでご注意を。