長沢芦雪の作品を所蔵している美術館・施設一覧

長沢芦雪(ながさわろせつ)は江戸後期に活躍した奇才の画家。希代の天才絵師と呼ばれた円山応挙(まるやまおうきょ)の一番弟子ですが、応挙の画風から逸脱して自由奔放な作品を数多く残したことでも知られています。

長沢芦雪の作品が見られる美術館や施設をまとめました。

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無量寺(和歌山)

『虎図』

長沢芦雪の代表作として知られる『虎図』。師である円山応挙の名代として出向いた和歌山の無量寺で、思いのまま自由に描いた作品群のうちの一つです。

無量寺(むりょうじ)には『虎図』以外にも『龍図』『唐子遊図』『群鶴図』などが残されており、昭和36年には串本応挙芦雪館を設立して作品の保存に努めています。

名称串本応挙芦雪館
住所和歌山県東牟婁郡串本町串本833
開館時間等9:30〜16:30/年中無休
アクセスJR串本駅から徒歩10分
⇒公式サイト

東京国立博物館(東京)

『呉美人図』

長澤芦雪の作品では数少ない美人画。華やかで魅力ある作品です。

東京国立博物館所蔵の長澤芦雪作品には『桜下美人図』『人物図屏風』『截竹図』もあります。

名称東京国立博物館
住所東京都千代田区千代田1-1
開館時間等9:30~17:00/金・土曜は~21:00
アクセスJR上野駅または鶯谷駅から徒歩10分
⇒公式サイト

宮内庁 三の丸尚蔵館(東京)

『唐子睡眠図』

長澤芦雪は唐子(中国風の衣装や髪形をした子ども)を数多く描きました。中でも『唐子睡眠図』はその独特の愛らしさで傑出しており、ファンの多い作品です。

三の丸尚蔵館は宮内庁が所管する博物館で入館無料。皇居東御苑内にあり、約9,800点の美術品類を収蔵しています。

名称宮内庁 三の丸尚蔵館
住所東京都千代田区千代田1-1
開館時間等午前9時~午後3時45分(時季による)/月・金曜休
アクセス地下鉄大手町駅から徒歩5分
⇒公式サイト

愛知県美術館(愛知)

『薔薇蝶狗子図』(ばらちょうくしず)

長沢芦雪が描いた子狗(こいぬ)作品の中でもメルヘン調で人気の高いのが『薔薇蝶狗子図』。穏やかな顔をした犬たちに癒やされる、ほっこり系の名品です。

2019年4月に全館リニューアルオープンした愛知県美術館。あいちトリエンナーレの会場としても知られています。長沢芦雪作品では『眼下千丈図』も所蔵。

名称愛知県美術館
住所名古屋市東区東桜一丁目13番2号
開館時間等10:00~18:00/月曜休
アクセス東山線/名城線「栄」駅下車 徒歩3分
⇒公式サイト

静岡県立美術館(静岡)

『大原女図』(おはらめず)

大原女(おはらめ)とは京都・大原の農産物等を京の町で売り歩く行商の女性たちのこと。大原女は数多くの画家が題材として描いていますが、長沢芦雪の『大原女図』は他に類を見ない艶めかしさから、客の要望で描いた美人画という説もあります。

静岡県立美術館では『孔雀図』も所蔵。

名称静岡県立美術館
住所静岡市駿河区谷田53-2
開館時間等10:00~17:30/月曜休
アクセス静岡鉄道「県立美術館前」駅から徒歩15分またはバス3分
⇒公式サイト

仙台市博物館(宮城)

『白象黒牛図屏風』(はくぞうこくぎゅうずびょうぶ):複製

巨大な白象と黒牛の六曲一双の屏風絵。その思い切った構図もさることながら、白象の傍らに小さく描かれた愛らしい子犬に注目が集まるという不思議な作品です。長沢芦雪の子犬と言えばこれを思い浮かべる人も多いとか。

実物はエツコ&ジョー・プライスコレクションが所有しており、CANONの綴プロジェクトにより制作された高精細複製作品が仙台市博物館に寄贈されました。エツコ&ジョー・プライスコレクション所蔵作品には『猛虎図』『牡丹孔雀図』もあります。

名称仙台市博物館
住所宮城県仙台市青葉区川内26番地
開館時間等9:00~16:45/月曜休
アクセス地下鉄東西線「国際センター駅」から徒歩8分
⇒公式サイト

藤田美術館(大阪)

『髑髏子犬』(どくろこいぬ)

かわいい子犬と人の頭蓋骨のまさかの組み合わせ。生と死をテーマにしたと思われる作品。奇想の画家と呼ばれる長沢芦雪らしい力作とも言えます。

藤田美術館は現在閉館中。2022年4月にリニューアルオープンの予定です。『幽霊・髑髏子犬・白蔵主図』のセットが所蔵されています。

名称藤田美術館
住所大阪市都島区網島町10番32号
アクセス大阪城北詰駅から徒歩5分
⇒公式サイト

逸翁美術館(大阪)

『降雪狗児図』(こうせつくじず)

あどけない顔の子犬と花びらのように降る雪の組み合わせが不思議な静寂を生んでいる作品。雪なのに温かく感じる逸品です。

美術工芸品5500件を所蔵する阪急文化財団の「逸翁美術館」。企画展示会のみで常設展示は行っていません。

名称逸翁美術館
住所池田市栄本町12-27
開館時間等展示会開催時10:00~17:00/月曜休
アクセス阪急電鉄宝塚本線「池田駅」から徒歩10分
⇒公式サイト

承天閣美術館(京都)

『白象唐子図屏風』

巨大な白象に戯れるたくさんの唐子たちを描いた、ファンタジー色の濃い作品。

承天閣美術館は相国寺創建600年記念事業の一環として建てられたもので、相国寺・鹿苑寺(金閣)・慈照寺(銀閣)等に伝わる美術品の保存・展示・修理・研究調査を行っています。

名称相国寺承天閣美術館
住所京都市上京区今出川通烏丸東入相国寺内
開館時間等10:00~17:00
アクセス地下鉄烏丸線『今出川駅』下車
⇒公式サイト

京都国立博物館(京都)

『人物鳥獣図巻』(じんぶつちょうじゅうずまき)

全長16m以上の図巻。

京都国立博物館は8000点を超える所蔵品と、6400点以上の寄託品を抱える全国屈指の博物館。創設は明治30年。旧本館である明治古都館は重要文化財に指定されています。

名称京都国立博物館
住所京都市東山区茶屋町527
開館時間等9:30~18:00/月曜休
アクセスJR京都駅よりバス 「博物館・三十三間堂前」下車すぐ
⇒公式サイト

草堂寺(和歌山)

『四睡図』(しすいず)

唐の僧、豊干禅師と彼が飼っていたと伝えられている虎、それに弟子の寒山と拾得がいっしょにうたた寝をしている絵。「四睡図」と呼ばれる題材の一つで、当時多くの画家によって描かれました。

草堂寺には円山応挙の名代として無量寺に派遣された芦雪が滞在中に出向いた寺。ここで描いた『群猿図』『竹鶴図』『虎図』などの作品が現在も保存されています。

名称草堂寺
住所和歌山県西牟婁郡白浜町富田1220-1
アクセス紀伊富田駅から徒歩22分

ウォルターズ美術館(アメリカ)

『紅葉狗子図』(もみじくしず)

赤い紅葉の下で戯れる5匹の子狗(こいぬ)。長沢芦雪は狗を題材にした作品をいくつか描いていますが、その中でも国内で展示されることが少ない希少品です。

米メリーランド州ボルチモアの美術収集家ヘンリー・ウォルターズが父とともに蒐集した美術品22000点と家屋をボルチモア市に寄贈したのがウォルターズ美術館。

名称The Walters Art Museum
住所600 N Charles St, Baltimore, MD 21201,U.S.
開館時間等10:00~17:30/月・火曜休
⇒公式サイト

文化庁

『宮島八景図』(みやじまはっけいず)

長沢芦雪による『宮島八景図』は八面の画帖で、長沢芦雪が広島に滞在した折に刊本『厳島八景』の挿絵を参考にして描いた作品とされています。『厳島八景』と同様に、次のような構成になっています。

①厳島燈明(いつくしまとうみょう)
②大元桜花(おおもとのさくらばな)
③滝宮水蛍(たきのみやのほたる)
④有浦客船(ありのうらのきゃくせん)
⑤鏡池秋月(かがみいけのあきのつき)
⑥谷原塵鹿(やつがわらのびろく)
⑦御笠浜慕雪(みかさのはまのぼせつ)
⑧弥山神鴉(みせんしんあ)

『宮島八景図』は広島の保田家で長年保管されていたもので、現在は文化庁保管となっています。

文化庁が管理している作品には『花鳥遊魚図巻』もあります。

まとめ

長沢芦雪の作品を所蔵している主な美術館や施設を紹介しました。

作品の状態保全の観点から、常設展示をしている施設はほとんどありません。展示会等の情報をチェックして、閲覧のチャンスを逃さないようにしましょう。

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