21世紀美術館や鼓門など映えるアートの街としても有名な金沢市は、街中に個性的なパブリックアートが点在しています。目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
金沢観光の際にぜひ訪れたい野外アート作品を紹介します。
目次
金沢駅周辺
《やかん体、転倒する。》
金沢駅東口を出て左手に設置されているのは、一度見たら忘れないとてもユニークな《やかん体、転倒する。》です。
「金沢・まちなか彫刻作品・国際コンペティション2006」 の最優秀賞作品で、制作者は三枝一将。
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《微宇音・微宙オン・微界音》
金沢駅東口を出て右手に設置されている作品は、米林雄一(東京芸術大学名誉教授)による《微宇音・微宙オン・微界音》。
米林雄一作品はNBS長野放送本社の《波動の庭》や兵庫県中央区の《発展の塔》などがあります。
石川県立音楽堂
《彫刻-U》
駅前の石川県立音楽堂の前にそびえ立つ巨大な音叉のようなオブジェは、ハンガリー出身の彫刻家、マルタ・パンによる《彫刻-U》。
マルタ・パンの主な作品には、千葉・幕張テクノガーデンの《レンズ》、東京都庁舎の《風景の断片》などがあります。
《ミューズとペガサス》
石川県立音楽堂のエントランスに設置されているのは輪島出身の彫刻家・三谷慎による《ミューズとペガサス》。
《終わりなきコンチェルト》
音楽堂の裏手に設置されているオブジェは村井良樹による《終わりなきコンチェルト》。
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金沢駅から武蔵が辻にかけて
《Corpus Minor ♯1》
アーケードの手前に設置されたインパクトのある球体《Corpus Minor ♯1》はヤンネ・クリスティアン・ヴィルックネンによる作品。金沢・まちなか彫刻作品・国際コンペティション2004 優秀賞。
《浄》《萬生如意》
武蔵ケ辻交差点に設置されている2体の裸婦像は、金沢美術工芸大学名誉教授の矩幸成(かねこうせい)による《浄》と《萬生如意》。
|石|θωθ`)/ムサシガツジー!
髪を結ぶ女性の彫刻「浄」は石川県出身の彫刻家・矩幸成さんの作品。その向こうに見えるのは、金沢の台所・近江町市場にできた「近江町いちば館」やね。「かなざわはこまち」もできてHOTなスポットやよ~! pic.twitter.com/pavToaJpEE— いしカバくん \勝手に/石川ディスカバリー (@ishikabakun) July 8, 2014
《岬》
武蔵西交差点に設置されている裸婦像《岬》も矩幸成の作品。
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《Breakfast》
岡村光哲の作品《Breakfast》。バターを塗った食パンがモチーフ。金沢・まちなか彫刻作品・国際コンペティション2004 の優秀賞。
《The Sundial》
バルトゥオミィエイ・ストゥージクによる作品《The Sundial》。その名の通り、”日時計”がモチーフ。金沢・まちなか彫刻作品・国際コンペティション2006 の優秀賞。
《FUGA(風雅)》
金沢通りにある黒い石のオブジェが、阿部 守の作品《FUGA(風雅)》。金沢・まちなか彫刻作品・国際コンペティション2004 の優秀賞。
香林坊付近
《走れ》
香林坊交差点にある異色の彫刻《走れ》は郡 順治(こおりじゅんじ)の作品。金沢・まちなか彫刻作品・国際コンペティション2004 の最優秀賞。
《まちしるべ》
香林坊交差点の「香林坊 大和」前にあるのは大森達郎の作品《まちしるべ》。大森達郎は十和田市官庁街通りに設置されている《蹄鉄型道路案内板》や《好奇心(こうきしん)》などユニークなモニュメントで知られています。
金沢市役所
《WISDOM》
金沢市役所前に設置されている異形の作品《WISDOM》。5人の顔と6つの目でできた不思議なオブジェ。作者はアシュラフ・ゲイファー。金沢・まちなか彫刻作品・国際コンペティション2006 の優秀賞。
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《きぼう》
エントランス前に設置されている市政百周年記念碑《きぼう》は、金沢美術工芸大学名誉教授、得能節朗の作品。
金沢市文化ホール
金沢市文化ホールの入り口に設置されたオブジェは《》
《陶壁》
裏手の壁面に設置された丸・三角・四角をモチーフにした連作のオブジェは、金沢市陶芸協会による《陶壁》。
《まほらま》
裏手の角にある石像は麻生秀穂による《まほらま》。
《犬像》
入り口手前にある石像は麻生秀穂による《犬像》。
白鳥路(はくちょうろ)
金沢城公園の東側を通る白鳥路(白鳥路)には20以上の野外アート作品が設置されています。
得能節朗《雨上がり》
矩幸成《空》
長谷川八十《女立像》
富永直樹《清流》
松田尚之《街角》
吉田鎮雄《寛ぎ》
谷村俊英《陽が昇る時》
昼間弘《韻》
石田康夫《愛の十字架》
野畠耕之介《翔》
田中昭《健やか》
銭亀賢治《ちいさな願い》
野畠耕之介《青春の譜》
得能節朗《風》
銭亀賢治《ちいさな願い》
野畠耕之介《青春の譜》
川岸要吉《高い高い》
竹下慶一《いずみ》
米林勝二の《室生犀星》、得能節朗の《泉鏡花》、山瀬晋吾の《徳田秋声》
金沢市泉野図書館
土井宏二《西の雲》
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石川県幸町庁舎
幸町庁舎のオブジェは村井良樹による《WALL》。
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金沢21世紀美術館
金沢21世紀美術館には無料で鑑賞できる作品がいくつかあります。
オラファー・エリアソン《カラー・アクティヴィティ・ハウス》
シアン、マゼンタ、イエローの色ガラスの壁で形づくられた渦巻き状のオブジェ。中に入ることで、色の重なり合いによって偶然生まれる風景世界を楽しむことができます。
この中で写真を撮る人も多く、時間帯によっては混雑しています。内部中央にはライトがあり、夕刻には点灯して幻想的なムードになります。
作者であるオラファー・エリアソンは『The weather project』で有名になった現代美術界のスーパースター。ドキュメンタリー映画もつくられるほどの存在です。
フェルナンド・ロメロ《ラッピング》
中に入れます。パイプとメッシュでつくられた風船のような感じのするオブジェです。単純なような、難解なような構造は近未来感があります。
ラッピングの作者は、メキシコの有名な建築家フェルナンド・ロメロ。
フロリアン・クラール《アリーナのための クランクフェルト・ ナンバー3》
美術館の芝生に設置されたチューバ状の12個の筒は、フロリアン・クラール作品《アリーナのための クランクフェルト・ ナンバー3》(原題:音のフィールド)です。音は筒から地下の管を伝わってどこかの筒へと伝わるようになっており、音の迷宮を感じさせてくれます。
妹島和世 + 西沢立衛 / SANAA《パビリオン「まる」》
妹島和世 + 西沢立衛 / SANAAによって2014年に制作された《パビリオン「まる」》。16個のステンレスの球が合わさることでできた美しいオブジェは高い溶接・研磨技術の粋を集めた力作と言えます。
ヤン・ファーブル《雲を測る男》
創作活動を通じて生と死について探求し続けているマルチアーティストのヤン・ファーブル。本作品《雲を測る男》は1961年公開の米映画『終身犯』に着想を得て制作されました。
《雲を測る男》は金沢21世紀美術館の屋上部分に設置されています。パブリックアートではありませんが、美術館の裏手や館内の無料エリアから誰でも見ることができます。
ジェームズ・タレル《ブルー・プラネット・スカイ》
《タレルの部屋》とも呼ばれるこの作品は館内の無料エリアにて展示・開放されています。
天井にぽっかりと窓穴が開いた無機質な部屋で佇んでいると不思議な感覚に捕らわれる人が多いとか。
金沢21世紀美術館では休館日にも館内フリーエリアの一般開放をしている場合があります。レアンドロの《スイミングプール》などもガラス越しに鑑賞できることがあるので要チェックです。
まとめ
映えるアートの街、金沢市にあるパブリックアートの紹介でした。どれも個性的で見ごたえのあるものばかり。観光の際に時間があったらぜひ足を伸ばしてみてください。お気に入りの作品がきっと見つかると思いますよ。