名古屋市は戌年生まれの人や犬好きの人に人気の「伊奴神社」(いぬじんじゃ)があります。絵馬・お守り・御朱印・おみくじなど、徹底的に犬推しの神社です。
「犬の王」の伝説がある安産・夫婦円満・家内安全のパワースポット、伊奴神社について紹介します。
目次
伊奴姫神を祀る伊奴神社
伊奴神社の御祭神は素盞嗚尊(すさのおのみこと)、大年神(おおとしのかみ)、そして伊奴姫神(いぬひめのかみ)。伊奴姫神(または伊怒比売)は大年神の妃で、「古事記」に登場する女神。大年神との間に五柱の神様をもうけたことから安産・子授けの神とされ、夫婦円満・家内安全の御利益があるとして崇められてきました。
また犬は古くから多産でしかもお産が軽いと言われており、伊奴姫神の名前に掛けて縁起物の犬が奉納されたことにより、安産祈願の参拝者が多く訪れるようになったという説もあります。
伊奴神社に伝わる「犬の王」伝説
伊奴神社に奉納されている犬像の名は「犬の王」。伊奴神社には創建にまつわる「犬の王」伝説が残されています。
その昔、人々がたびたび起きる庄内川の氾濫に悩まされていた頃、一人の山伏に祈祷してもらったらその年は氾濫が起こりませんでした。山伏は祈祷に用いた御幣を開けてはならないと言い残していきましたが、不思議に思った村人が御幣を開けたところ、中には一匹の犬の絵と”犬の王”と書かれた紙が入っていました。
御幣を開けたせいでまた氾濫が起きてしまい、村人が山伏を呼んで詫びたところ、「御幣を埋めてそこに社を建て祀れば氾濫はおさまる」と言いました。これが伊奴神社のはじまりとされています。
なお、673年に地産の稲を皇室に献上した際に社殿を建立したという由緒も見られ、江戸時代に「熊野権現」と呼ばれていたものが村名の”稲生”に因んで伊奴の名がついたという説もあるようです。
かわいい犬のおみくじが人気
伊奴神社では犬に因んだ授与品が数多く用意されており、犬好きの参拝者に好評です。
伊奴神社
犬犬犬 pic.twitter.com/fq8A4hlGfC— 尾張君 Owarikun (@owarishogo) May 22, 2022
境内に大量に並んでいる、かわいい犬みくじも大人気。
伊奴神社へのアクセス
伊奴神社の最寄り駅は地下鉄鶴舞線「庄内通」駅。駅から歩いて10分ほどで行けます。
名称 | 伊奴神社 |
住所 | 愛知県名古屋市西区稲生町2丁目12 |
拝観時間等 | 10:00~16:00 (土日祝・戌の日は9:30から) |
アクセス | 地下鉄鶴舞線「庄内通」駅より徒歩10分 |
⇒公式サイト | |
伊奴神社周辺のおすすめスポット
伊奴神社周辺のおすすめスポットを紹介します。
名古屋城
伊奴神社から車で10分ほどの距離にある「名古屋城」は、言わずと知れた名古屋の代表的な観光スポット。2018年には10年に及ぶ復元工事の末に本丸御殿もよみがえりました。
最後は名古屋城に行きました。本丸御殿の中は贅の限りを尽くしたキンキンキラキラで、ここに住んでいたら落ち着かなそうだなーって考えたり、こんな広い間取りは一生覚えられなそうだなーって考えたり、ここで暮らした人たちに思い馳せながら、とにかくすごく楽しかった。 pic.twitter.com/A5TKfx6ehn
— まめつぶ (@mame_mametaroo) June 5, 2022
別小江神社
カラフルな神社としてSNSでも人気の「別小江神社(わけおえじんじゃ)」は伊奴神社から車で8分ほどの距離にあります。
名古屋市北区の別小江神社へ参拝⛩
風になびく風鈴の音色が心地良かったです🎐 pic.twitter.com/kFCAEUOsml— スタナー (@ns0284ns) June 5, 2022
あいち航空ミュージアム
伊奴神社から車で15分ほど北上したところにあるのが「あいち航空ミュージアム」。県営名古屋空港の敷地を利用した博物館で、飛行機やヘリコプターなどの実機が展示されています。
まとめ
以上、愛知県名古屋市の伊奴神社について紹介しました。
伊奴神社は安産祈願・子育て・厄除けのパワースポットとしては愛知県随一。近くに行った際にはぜひともお参りしたい神社です。