ドラゴンクエストウォーク(DQウォーク)をプレイしている人にとっては重要なランドマーク。ご当地クエストのチェックポイントになっていて、その場所の近くでチェック処理をしないとクエストが始められず、お土産も手に入りません。
新潟の4つのランドマークの一つになっている林泉寺(新潟県上越市)が早々に注目を浴びてしまっています。実際に行ってみると由緒と風情のある名寺で、観光地としてとってもお勧めな場所だと感じました。
ゲームを楽しむ上でも、観光地での節度ある所作は重要です。そんな意味も込めて、注意したいランドマークについて紹介していきます。
目次
ランドマーク「林泉寺」をとりまく状況
ゲームと観光を両立させて楽しめないと、ドラクエウォークやポケモンGOのような位置ゲーは、ともすれば周りの人の迷惑にもなりかねません。
林泉寺が注目されたのは、ランドマークでチェック処理をするために無銭入山する人が続出したからのようです。しかもそれがメディアで紹介されて、芸能人がコメントしたりしたので大きく取り上げられるようになりました。
お金を払わずにお寺の敷地内に入るのは、観光客の視点から見れば論外のこと。でも一部のゲーマーの中にはきっと、
「寺に興味はないから参拝じゃないし、ちょっとチェックするだけだからお金を払う必要ないんじゃない」
みたいな発想があるのかもしれません。
その結果、林泉寺側は、
「『ドラゴンクエストウォーク』に関しての告知
新潟県内指定の四か所の一つとして『林泉寺山門』が設定されているようですが、この件に関してゲーム関連会社からの申請は受けておりません。故に、無料での入山は、許可しておりません。アイテム入手目的のみの、無断入山及び返金等のお申し出には応じません。当山の環境は、拝観志納料で守られております。ご理解とご協力をお願いします」
という注意書きを掲示することに。
また、その横には、デジタル機器を離れて、生の感覚を研ぎ澄ませてクエストに挑むことを薦める掲示も。
「クエストとは、『物語などの冒険の旅』『探索する』『探求する』という意味を持つ言葉だそうです。今、ここにいるあなたが、見る 聞く 感じることができるのは<生きている>からです。山内にいる間は、しばしデジタル機器から離れて、冒険者になりきって感覚を研ぎ澄ませてみませんか? そのことに意味などないのかもしれません。しかし、気付かなければ、気付けないこともあると思うのです。<今、ここにいること>を必然と感じて頂けるかたなら より良く生きていく知恵が見つかるかもしれません。実りある良い旅になりますように…」
現代人にとってデジタル機器はなくてはならないもの。これはゲーマーに限ったことではないので、さすがにデジタル機器から離れるという提案は現実的ではないかもしれませんが、意図するところは伝わってきますね。
今回の騒動に関しては「ゲームの運営サイドが事前に施設側にひとこと言っていれば・・・」とか「有料エリアに無料ゲームのチェックポイントを置くのってどうなの」といった声が挙がっています。
ゲームを運営する側はさまざまなことを想定した上でサービスをスタートしなければならないので、なかなか大変そうです。
林泉寺を観光地として楽しむ
林泉寺まで足を運ぶからには、ドラクエのおみやげ「米俵スライム」をゲットするだけではもったいない、というのが普通の人の考えだと思います。ゲームも観光も両方楽しみましょう。
「曹洞宗 春日山 林泉寺」は戦国の名将上杉謙信公が7歳から14歳まで預けられていたお寺。6代目住職・天室光育から受けた教育は、謙信公の人生に大きな影響を与えました。
上杉謙信公を埋葬した上杉家廟所は山形県米沢市にあります。しかし、春日山に居城を持っていた上杉家は林泉寺を菩提寺としていたこともあり、一時は謙信公が葬られていたため境内に墓所が残されています。
林泉寺には上杉謙信公が建立した山門があったのですが、江戸末期に焼失。現在の山門は大正14年に上杉謙信公生誕400年を記念して再建されたものです。山門内には4mを超える仁王像が配置されています。
また、平成9年には開創500年を記念して本堂が建立されました。
境内には蓮や菖蒲の植えられた池や苔庭が配置され、景観美に優れているおすすめスポットとなっています。蓮や菖蒲の花が咲く時期などは特にお勧めだと思います。
名称 | 曹洞宗 春日山 林泉寺 |
住所 | 新潟県上越市中門前1丁目1−1 |
アクセス | 信越線春日山駅から徒歩20分 |
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注意したいドラクエウォークのランドマーク
ドラクエウォークで訪問する際に注意したいランドマークは林泉寺だけではありません。
栃木県:竜頭の滝→いちごスライム
おみやげの「いちごスライム」を入手するには、竜頭の滝・第一観瀑台への入場料300円必要になります。
千葉県:うみほたる→梨(幸水)
おみやげは「梨(幸水)」。うみほたるは有料道路上のパーキングエリアなので、通行料として軽自動車2470円/普通車3090円が必要です。
神奈川県:鎌倉大仏→大仏の像
おみやげの「大仏の像」を入手するには、鎌倉大仏殿高徳院の拝観料として大人300円/子供150円が必要です。
山梨県:富士急ハイランド→北側の富士山の置物
おみやげの「北側の富士山の置物」は、富士急ハイランド 鉄骨番長でのポイントチェックが必要。富士急ハイランドの入園料は無料ですが、車で行った場合、駐車場代1000円がかかります。
長野県:松本城→わさび
おみやげの「わさび」を入手するには松本城に入場する必要があります。観覧料は大人610円、子供300円です。
愛知県:名古屋城→金のしゃちほこスライム
おみやげの「金のしゃちほこスライム」の入手には名古屋城に入場する必要があります。入場料は大人500円(中学生以下無料)です。
滋賀県:彦根城→たぬきの置物
おみやげ「たぬきの置物」の入手には彦根城への入場が必要です。入場料は一般800円、小中学生200円です。
京都:金閣寺→金色の寺
おみやげの「金色の寺」を入手するには金閣寺に参拝する必要があります。参拝料金は大人400円、小中学生300円です。
長崎県:ハウステンボスの風車→カステイラスライム
おみやげの「カステイラスライム」を入手するにはハウステンボスに入場する必要があります。入場料は最も安いアフター5パスポートでも大人4,900円、中人4,100円、小人3,200円、シニア4,400円がかかります。
その他、屋久島のようにめったなことでは行かない場所や、熊本城のように現状では10月5日からの特別公開を待たないと入れない場所もあります。
まとめ
ドラゴンクエストウォークを楽しむために注意したいランドマークを紹介しました。
ゲームを楽しむのと同じくらいのウエイトで観光を楽しむのが賢い楽しみ方だと思います。ゲームのためにお金を払うのではなく、お金を払ってその場所を楽しむ、という考えに立ち返ったほうがいろいろ楽しいですよね。