埼玉県所沢市には珍しい狛虎が立ち並び、かわいい”身代わり虎”の風習を持つお堂があります。武田信玄ともゆかりのある多聞院毘沙門堂について紹介します。
武田信玄の守り本尊を祀る寺院
多聞院毘沙門堂は甲斐の武田信玄が兜の中に仕込ませて合戦に出たと伝わる「黄金の毘沙門天像」を本尊として祀っています。
毘沙門天の御使いは虎であるため、全国の毘沙門天を祀る寺院の中には虎にまつわる奉納品なが多いようです。
多聞院毘沙門堂の狛虎や身代わり虎も、毘沙門天のお堂だからこそのものと言えます。
リアルで美しい狛虎
多聞院毘沙門堂の本殿前に鎮座する狛虎は、全国でも類を見ないほどの生き生きとした姿をしています。
1866年に奉納されたものとされていますが、しなやかで美しい体躯とリアルな表情には日本画から飛び出したかのような魅力があります。
かわいい”身代わり虎”
多聞院毘沙門堂の古くからの風習である”身代わり虎”は、一年間の身にかかる不幸を防いでもらい、苦しみを託すために奉納する虎です。
いろいろ託すには可愛いすぎて申し訳ないような感じがします。
毎年5月1日に行われる「寅まつり」の際に奉納する人が多いそうです。今回はお持ち帰りしました。
牡丹のお寺としても有名
多聞院毘沙門堂は季節ごとに美しさを変える寺としても知られており、特に牡丹(ぼたん)や紅葉の時期には多くの参拝者が訪れる人気スポットとなっています。
今日は所沢市の多聞院へ。武田信玄、柳沢吉保縁の毘沙門堂があります。牡丹が綺麗でした。これから見頃になるようです。 pic.twitter.com/yUUuC73eba
— tokichild@祈り姫 (@tokichild) April 25, 2017
まとめ
以上、多聞院毘沙門堂についての紹介でした。美しく整えられた寺院なので心休まるひとときが過ごせます。埼玉県を訪れた際はぜひお参りすることをおすすめします。
名称 | 多門院 毘沙門堂 |
住所 | 埼玉県所沢市中富1501番地 |
アクセス | 西武新宿線 航空公園駅 東口からバス 「多聞院通り西」下車 徒歩5分 |
⇒公式サイト | |