ソースネクストのポケトークが登場したことで、ハンディタイプの翻訳機はかなりメジャーな存在になりました。
世界128の国と地域で通信ができるグローバルSIMを内蔵しており、74言語を翻訳するポケトークは、単体で動く翻訳機の最先端といえるアイテムです。
ポケトークの最大のウリは、双方向翻訳が可能なこと。自分のしゃべった日本語を現地言語にしてスピーカーから音声で発信してくれて、それに対して相手が返答したことを日本語に直してくれる。ついに会話ができる機械が登場したか、という感じです。
でもこのポケトーク、「思ったほど使えない」「くせがある」「つながらない」などの声がSNSで多く見られます。買おうかどうか迷っている私としては気になります。
実際、ポケトークは買いなのでしょうか、それともスマホアプリで十分なのでしょうか。いろいろ調べてみました。
目次
ポケトークの評判は?
SNSでの評判は次のような感じです。
困った、ポケトークを買ったのはいいんだが、行き先のネット環境が劣悪(というか一部しか使えない)なのでモバイルルータを借りようとしたんだが、通信環境が悪くて今は貸出ししてないって言われてもうた。ポケトークってネット使えないとあかんのや・・・(´・ω・`)
— ほいみん (@takechan0720) January 9, 2019
ポケトーク、翻訳はクラウドにぶん投げてるのかネット繋がらんと使えないので、マチュピチュとか無理そう
— SVK(62.0kg) (@svk_jpn) October 25, 2019
⇒オフラインでは一切使えないんですね。
ポケトーク、ザワザワの中だと使えない様子
— Shingo-chop (@agochop) October 25, 2019
レオンさん、ポケトークは、フィリピンでは、電波が弱いので、WiFiがないと、使えないみたいです!
ゴーゴーとかでは、音がうるさいからWiFiがあっても音声をよく、読み取ってくれないし!
使えるのは、ホテルだけでした! (๑o̴̶̷᷄﹏o̴̶̷᷄๑)
— Miyachi 令和🍙(アンヘレスまで後、7日✈️) (@Miyachi070205) May 9, 2019
⇒スピーカーの音声も小さいのだとか。
ポケトークさぁ
ネット環境が無いと使えないし
しかも海外で使ってみたが
韓国かいスピカーだけじゃなくて
モニターで翻訳内容を見れて
入力出来ないと— cuLuri (@cuLuri_jps) February 22, 2019
⇒スマホと違って文字入力が一切出来ない点には、やはり不安が・・・。
ポケトークのCM見てたけどこれって翻訳が正しいかどうか判断できる程度の語学力ないと怖くて使えないよな
— hakuzo (@CaFOH) January 1, 2019
⇒考えてみればそうですね。全くわからない言語の場合はトラブルにならないか不安です。
ポケトークとスマホアプリの翻訳精度の差は?
ポケトークはGoogle翻訳のAPIを利用しているといううわさも耳にしたのですが、翻訳の精度に差があるのでしょうか。もしも使い勝手とか精度に差がないのであれば、ポケトークを買う必要はないわけで・・・。
ポケトークのサイトに記載されている例文をスマホアプリでも訳させて見ました。
比較のために使用したスマホアプリはdocomoの「はなして翻訳」と「Google翻訳」です。どちらも音声翻訳でテストしました。
例文1
東京タワーまで行きたいので、タクシーを呼んでください。
ポケトーク
Please call me a taxi because I want to go to the Tokyo Tower.
はなして翻訳
Please call taxi as I want to go to Tokyo Tower.
Google翻訳
Please call a taxi because I want to go to Tokyo Tower.
例文2
残念ながら予約をキャンセルしないとならないのですが、キャンセル料がいくらになるか教えてもらえますか?
ポケトーク
Unfortunately,we have to cancel the reservation so please let me know how much the cancellation.
はなして翻訳
I’m afraid I have to cancel the reservation.Could you tell me how much the cancallation fee will be?
Google翻訳
Unfortunately I have to cancel the reservation, can you tell me how much the cancellation fee will be?
例文3
ご当地の人気料理が食べたいですが、辛い食べ物は好きじゃないです。
ポケトーク
I’d like to eat popular dishes here but I do not like hot food.
はなして翻訳
I want to go to the local popular food, but I don’t like spicy food.
Google翻訳
I want to eat popular local food, but I don’t like spicy food.
さすがにこの程度の例文では翻訳精度の差はわかりません。
ただ、ポケトークの公式サイトによると、下のような長文でも翻訳できるとのこと。
「はなして翻訳」や「Google翻訳」では、途中までで翻訳が始まってしまい、最後まで聞いてくれません。相手がペラペラしゃべり続けたら、スマホアプリでは対応できそうにないですね。
でも巷ではGoogle翻訳を推す声もよく聞きます。Google翻訳だけは、テキスト翻訳だけならオフラインでも使えます。これは強みですね。
今回の旅行で思ったことWiFi下でしか使えないポケトーク無能
WiFiなしでも起動するGoogle翻訳アプリ有能
このアプリ入れておけば他の国の言葉もそのアプリ内で翻訳してくれて、掲示板もカメラに移せば翻訳してくれてマジ神かなって思った
あと役にたったのがtransit(電車乗換)と滴滴出行(タクシー予約)— きくず (@kikuzu_o2o2) August 13, 2019
ポケトークのスペックは?
ポケトークの仕様は次のとおりです。
製品仕様
- 品名:POCKETALK(ポケトーク) Wシリーズ
- CPU:ARM Cortex53 Quad-Core 1.3GHz
- OS:Android OS 8.1のカスタマイズOS
- メモリ(ROM):8GB
- メモリ(RAM):1GB
- 液晶ディスプレイ:タッチパネル/320×240 ピクセル
- 電池:リチウムイオン充電池
- 電池容量:2200mAh
- スピーカー:内蔵スピーカー
- スピーカー出力:1.5W x 2
- マイク:ノイズキャンセリング機能搭載デュアルマイク
- データ通信方式:3G : W-CDMA 4G : FDD-LTE
- SIMカードスロット:nano-SIM
- 内蔵eSIM:グローバル通信2年付きモデルのみ同梱
- 対応周波数帯:W-CDMA:BAND1/2/5/6/19
FDD-LTE:BAND1/2/8/19/28b - Bluetooth:Bluetooth 4.0
- Wi-Fi:802.11a/b/n/g
2.4GHz/5GHz帯 - 動作温度:0℃~40℃(結露がないこと)
- 保存温度:-20℃~45℃(結露がないこと)
- 充電端子:USB Type-C
- 充電電圧(入力/本体):5Vまで
- 充電電流(入力/本体):0.5A~2.4A
- 充電電圧(入力/同梱ケーブル):5Vまで
- 充電電流(入力/同梱ケーブル):0.5A~2.0A
- 連続待受時間:約240時間(4G LTEエリア)
- 連続翻訳時間:約7時間
- 充電時間(通常):約135分
- 本体重量:約100グラム
- 本体サイズ:110mm × 59.8mm × 15.8 mm
- ストラップホール:あり
連続翻訳時間は7時間。これは長いのか短いのか。
グローバル通信は2年契約のSIMのようです。2年後も使いたければ1年ごとに5,000円の通信費がかかります。なお、1日の使用量が100MBを超えると通信制限がかかります。
ポケトークがABCストアで利用開始
ハワイ、グアム、サイパンの「ABCストア」では、接客ツールとしてポケトークの利用が開始されたとか。
上手に使えば役に立つツールなんですね。
オフラインでも使える音声翻訳機はある?
オフラインでも使えるのが「ili(イリー) オフライン音声翻訳機」。
Qチューバーのロッチ中岡さんがおすすめしているとか。
通信無しで音声翻訳できるなら、これが最強なのかも。ただし英語・中国語・韓国語だけ。
まとめ
今のところ、使い勝手はポケトークがいい印象。スマホアプリは万能だけれど、サクサク使えるかどうかは通信環境次第。
グローバルSIMが安定しているのなら、ポケトークの「グローバル通信2年付きモデル」は買いでしょう。
ポケトークはレンタルもあるので、購入に踏み切る前に一度借りてみるという手も・・・。
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