招き猫といえば世田谷の豪徳寺。彦根藩・井伊家の菩提寺として発展してきた豪徳寺ですが、きっかけは一匹の猫であったと伝えられています。
540余年の歴史を持つ世田谷随一の閑静な寺院、豪徳寺について紹介します。
彦根藩主が猫に招かれた寺
招き猫発祥の地とされる豪徳寺。その前身である弘徳院には、鷹狩をしていた彦根藩第二代藩主・井伊直孝が寺の飼い猫「たま」に招き入れられたおかげで雷雨を免れたという逸話があります。
井伊直孝は猫に招かれて入った寺で、住職と楽しい対話ができたことを大変喜びました。それをきっかけにして井伊家の菩提寺となった弘徳院は直孝の支援を受け、後に直孝の法号から字をもらい「豪徳寺」と改名しました。
猫の死後に住職が猫塚をつくり、招猫堂も建てました。直孝と猫の出会いにあやかろうと多くの参拝者が訪れるようになったため、幸運を呼ぶ招福猫児(まねぎねこ)という人形も作られるようになりました。これが現在の招き猫のもとになっています。
日中のお散歩。近所の豪徳寺をたずねたら、普段は非公開の開祖堂もお彼岸のためか、開いていて、静かにお詣りできてよかった。一番人気はやっぱり、招き猫わんさかの猫塚あたり。今日も人で一杯でした。 pic.twitter.com/YaBncBKFmi
— 上川あや 世田谷区議会議員 (@KamikawaAya) September 21, 2020
もともと招福猫児(まねぎねこ)は福そのものを与えてくれるのではなく、人を招いて「縁」をもたらしてくれる存在です。そのため豪徳寺の招福猫児(まねぎねこ)は近年よく見られる招き猫と違って小判を持っていないのが特徴です。
招き猫も登る三重塔
豪徳寺境内にある三重塔は平成18年に建造されたもの。この塔にはよく見ると招き猫が何体か登っています。
豪徳寺の境内には三重塔以外にも招き猫がこっそり安置してあるようなので、招き猫探しをしてみるのも楽しいかもしれません。
世田谷、豪徳寺三重塔。至る所にねこさんがいます。#ファインダー越しの私の世界 #写真好きな人と繋がりたい #写真撮ってる人と繋がりたい #東京 #寺院 #写真 #photo #photography #D850 pic.twitter.com/Vdmsq9SVlv
— うちだうち (@nkmroioikkkzre) November 12, 2017
かわいい招き猫は豆サイズから
豪徳寺ではケースに入ったお守り用の”豆”から5000円の大型まで、いろいろなサイズの招福猫児(まねぎねこ)が拝受できます。
先月買った『豆』と並べてみると2号はかなり大きい❗️おみくじは百番 吉
でした😊#まねきねこ #招福猫児 #豪徳寺 #おみくじ pic.twitter.com/IBZOv6wh3y— おみくじ こよみ (@omikujihikitai) July 7, 2020
井伊直弼のお墓がある
豪徳寺は井伊家の菩提寺なので、幕末に桜田門外の変で暗殺された井伊直弼の墓もあります。
井伊直弼のお墓 (東京・世田谷区/豪徳寺)
井伊直弼は桜田門外の変の後、井伊家の菩提寺である豪徳寺に祀られました。#青天を衝け pic.twitter.com/wZmYyUjKVU— 歴史情報局 (@rekishi_info) April 11, 2021
まとめ
以上、招き猫発祥の寺として知られる世田谷の豪徳寺についての紹介でした。
豪徳寺は閑静なたたずまいに心癒されるとともに、圧倒的な数の招き猫でインスタ映えも期待できる、東京都の寺社の中でも人気のスポットです。
あなたも豪徳寺にお参りをして、福を招くかわいい招福猫児(まねぎねこ)を連れて帰りませんか。
名称 | 豪徳寺 |
住所 | 東京都世田谷区豪徳寺2丁目24−7 |
アクセス | 東急世田谷線 宮の坂駅から徒歩4分 |