一般的には遊園地のある山として人気の生駒山(いこまさん)。その中腹には霊験あらたかなパワースポット、寳山寺(ほうざんじ)があります。
生駒聖天の名でも知られる寳山寺について紹介します。
宝山湛海が開いた修験の寺
御本尊として不動明王を祀る寳山寺(ほうざんじ)は境内の聖天堂で大聖歓喜天(聖天)を祀っているため、生駒聖天(いこましょうてん)とも呼ばれています。大聖歓喜天は商売の神で、江戸時代には大坂商人の信仰を集めました。
江戸時代の律師で仏像彫刻の名匠でもあった宝山湛海(ほうざんたんかい)が、不動明王に暗示されて建立の地としたのが生駒山。境内は山の上のほうまで続き、山肌にも岩屋が置かれています。
古来より天皇家や将軍家が祈祷に訪れていた寺で、近代には住友家はじめ多くの商売関係者からの信奉も集めました。
聖天様のシンボル「宝袋」
現生利益(げんぜりやく)を求めて多くの信奉者が訪れる寳山寺。商売繁盛・金運アップのパワースポットとされる寳山寺には、宝袋の形をしたユニークな賽銭箱が置かれています。
また、線香場の横にも巨大な宝袋があります。
宝袋と大根は大聖歓喜天(聖天)のシンボルで、巾着=砂金袋=宝袋には信じる者に宝(徳)を与えるという意、大根には子宝・子孫繁栄の御利益の意があるとされています。
授与品には宝袋の形をしたものも多く、かわいい宝袋みくじも用意されています。
かわいいケーブルカーの先に待つ長い階段の参道
寶山寺をお参りする際に注意したいのは、意外と長い階段の参道です。生駒山をハイキングするつもりで行くと思わぬ苦行となります。
生駒駅に近い鳥居前駅から乗るケーブルカーは山上遊園地に相応しい可愛さ満点の車両。宝山寺駅まで乗ります。
1918年開通の近鉄生駒ケーブルは日本で初めて運行された最古のケーブルカー。
現在はミケ、ブル、スイート、ドレミの4基がメインですが、白樺とすずらんという旧車両もあります。
しかしケーブルカーで気軽に参拝できるのかと思いきや、宝山寺駅から先はそれなりに長い階段が続く参道が待っています。
靴擦れしないように、歩きやすい靴を選んで履いていくことをおすすめします。
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まとめ
以上、生駒山のパワースポットとして知られる寳山寺についての紹介でした。開運や金運アップのご利益を求めて多くの参拝者が集う寺院なので、近くに出向いた際は長い参道にひるむことなくお参りすることをお勧めします。
名称 | 生駒聖天 寶山寺(ほうざんじ) |
住所 | 奈良県生駒市門前町1-1 |
アクセス | 近鉄生駒駅からケーブル線にて宝山寺駅⇒徒歩10分 |
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