※この記事にはプロモーションが含まれています。[PR]

上野公園でパブリックアートざんまい

上野駅に隣接する上野恩賜公園は5つの美術館・博物館を内包するアートの森。美術館巡りも素敵ですが、無料公開されているパブリックアート・野外アートを見て回るのも楽しいものです。

上野公園内や上野駅周辺にある選りすぐりのパブリックアート作品を紹介します。

スポンサーリンク

東京都美術館周辺のパブリックアート

まずは東京都美術館のエリアにあるパブリックアート。

井上武吉《my sky hole 85-2 光と影》

真っ先に目に入るのは大きな銀色の球体。彫刻家・井上武吉(いのうえ ぶきち)による《my sky hole 85-2 光と影》です。 井上武吉は「箱根 彫刻の森美術館」や「池田20世紀美術館」の設計を担当したことでも知られています。

井上武吉の球体作品はいくつかあり、築地の「はとば公園」にも《my sky hole 水の情景》が設置されています。

堀内正和《三つの立方体 A》《三本の直方体 B》

球体をはさんで右と左には、日本の抽象彫刻の先駆者として知られる堀内正和(ほりうちまさかず)の2作品が置かれています。

右にあるのが《三つの立方体 A》という作品。複数の立方体が結合することで新たな形が誕生する面白さが感じられます。

なお、これに似た作品《三つの立方体 B》が呉市立美術館に野外アートとして設置されています。

そして球体の左にあるのが《三本の直方体 B》という作品。3本の直方体の棒がねじれながら交差している作品で、そのバランスのとれた姿は小さな建築物のようです。

こちらもシリーズ作品《三本の直方体 A》が福岡市美術館の野外スペースに設置されています。

五十嵐晴夫 《メビウスの立方体》

《三本の直方体 A》よりさらにエントランス寄りには、花崗岩を用いた作品《メビウスの立方体》があります。まるで”だまし絵”のような錯覚を起こさせるこの作品は、彫刻家の五十嵐晴夫(いがらしはるお)によるもの。

《メビウスの立方体》は旭川市彫刻美術館の野外スペースにも展示されています。

東京都美術館の野外スペースにはこれらの作品のほかにも

建畠覚造 《さ傘(天の点滴をこの盃に)》
鈴木久雄 《P 3824 M君までの距離》
井上武吉 《Plus and Minus No.55》

などが設置されているので、お見逃しなく。

国立西洋美術館周辺のパブリックアート

立派なアート作品が立ち並び、ひときわ目を引く国立西洋美術館の入り口広場。有名作品上野公園内でも人気の撮影スポットです。

オーギュスト・ロダン《カレーの市民》

百年戦争時フランスの港湾都市カレーがイングランドによって1年以上包囲され飢餓状態となった末に、カレー市民の命と引き換えに処刑を覚悟でイングランド王のもとへ出頭した6人の指導者層のメンバーの様子を彫刻にした作品。

《カレーの市民》には12のバージョンがあり、ニューヨークのメトロポリタン美術館やフィラデルフィアのロダン美術館などに展示されています。

オーギュスト・ロダン《考える人》

あまりにも有名な《考える人》ですが、ロダンが制作当初に付けた名前は《詩人》。《地獄の門》の門上に同じポーズで登場しており、思索にふけるダンテを表しているとされています。

《考える人》の像は世界に30ほどあり、日本では国立西洋美術館以外に京都国立博物館・長島美術館・西山美術館所有しています。

エミール=アントワーヌ・ブールデル《弓をひくヘラクレス》

フランスの彫刻家、アントワーヌ・ブールデルの代表作で、ギリシャ神話においてヘラクレスが怪鳥ステュムファリデスを射るシーンを表現したもの。

オーギュスト・ロダン《地獄の門》

イタリアの詩人、ダンテ・アリギエーリが著した長編叙事詩『神曲』に登場する”地獄の門”を再現した彫刻作品。『神曲』の熱烈な愛読者だったロダンはこの大作に終生取り組みつつも、ついに完成せずに世を去りました。

彼の生前にはブロンズ化されなかった《地獄の門》が初めてブロンズ鋳造されたのは彼の死後4~5年経った1920年代になってから。国立西洋美術館以外に静岡県立美術館やフィラデルフィアのロダン美術館など、世界に七つのブロンズ像があります。

《地獄門》はロダン作品の集大成にふさわしく、ロダンの代表作に通じる像の姿が随所に見られ、中央上部の「考える人」もその一つです。

オーギュスト・ロダン《エヴァ》

《地獄の門》の両脇に《アダム》とともに設置する巨像として考案されたもの。結果的には等身大の像として制作されました。胴体部分と両腕はロダンの造形で、頭部と両足はアシスタントをしていたアントワーヌ・ブールデルが手掛けたと言われています。

オーギュスト・ロダン《アダム》

上野公園内のその他の作品

清水多嘉示《みどりのリズム》

上野公園口広場の売店の右手に1951年に設置された清水多嘉示の彫刻作品《みどりのリズム》。清水多嘉示の作品は日本各地で見られるほか、出身地である長野県の原村にある「八ヶ岳美術館」に数多く展示されています。

上野駅周辺のパブリックアート

平山郁夫《昭和六十年春 ふる里・日本の華》

JR上野駅中央改札の切符売り場の上に設置された平山郁夫の作品《昭和六十年春 ふる里・日本の華》。1985年の東北・上越新幹線開業を記念して制作されたステンドグラスで、当初は3階の新幹線コンコースに設置されていました。

朝倉文雄《三相 智情意》

1958年の上野駅開設75周年記念の際に設置された朝倉文雄による《三相 智情意》。朝倉文雄は日本の彫塑界を牽引した彫刻家で、多くの作品を残しています。次女は都庁前に設置されている《Mari》などの作品で知られる朝倉響子。

朝倉文雄《翼の像》

《三相 智情意》とともに1958年に設置された《翼の像》。JR上野駅のグランドコンコースにあり、待ち合わせ場所として親しまれています。

宮田亮平《上野今昔物語》

東京メトロ 上野駅にもパブリックアートがあります。東京藝術大学名誉教授の宮田亮平が原画を担当したステンドグラス作品《上野今昔物語》。1927年の上野駅開業から現在に至るまでの変遷を描いた楽しい絵巻です。

ルイス・ニシザワ《風月延年》

京成上野駅正面口の壁にある陶板レリーフ作品は、メキシコの著名な壁画家 ルイス・ニシザワによる《風月延年》。

まとめ

以上、上野公園や上野駅周辺のパブリックアートの紹介でした。

天気の良い日は上野公園や上野駅周辺を散歩して、パブリックアートを見て回るのもおすすめ。楽しく有意義な時間が過ごせると思いますよ。

※この記事にはプロモーションが含まれています。[PR]

[この記事を書いた人] GAJACO(がじゃ子)
何かを集めるための旅行、コンプするための旅行が好きなスマホ写真部。旅行に位置ゲーは欠かせません。ポケGOはもちろんのこと、ムーミンムーブ、ピクミンブルーム、信長の野望、モンハンNOWなど浅く広く楽しんでいます。Xアカウント:@GajacoGajacoでも情報共有。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク