小樽市の観光スポットは『金カム』聖地として巡るのはもちろんのこと、時間をかけて見て回るだけの価値がある見ごたえのある名所ばかりです。
北海道旅行の目玉としてもおすすめの、小樽の観光スポットについて紹介します。
目次
【小樽の金カム聖地】小樽市総合博物館
小樽市総合博物館は本館と運河館があり、本館はJR小樽駅よりバスで10分ほどのところに建てられています。
国鉄手宮線の貨物駅だった場所につくられた「小樽交通記念館」が前身であるせいか、鉄道博物館としての要素がかなり強めです。とくに屋外展示の車両の数には圧倒されます。
本館に入ってすぐの広いエントランスホールには、『ゴールデンカムイ』の終盤に登場する暴走列車のモデルとして有名になった蒸気機関車「しづか号」が設置されています。
「しづか号」はアメリカのポーター社で1884年に製造されたもの。気品あるスマートな車体や特徴的な煙突など、レトロ感あふれる姿はとても魅力的です。
スチームパンクな機関部もじっくりと見ることができます。
「い1号」の内部の様子。さすが一等客車だけのことはあって、内装が違います。
館内2階より見下ろした「しづか号」。ピカピカのおもちゃのように見えます。
当然ながら2022年現在、小樽市総合博物館は『ゴールデンカムイ』推しも強めです。
スタンプラリーアプリ「舞台めぐり」のチェックポイントにもなっています。
屋外には線路やホームがそのまま残されており、広大な敷地に「特急北海」などの旧車両や機関車、珍しい除雪車などが並べられています。
エリアが広いので端まで歩くと結構な距離になります。
貨物駅として機能していた頃の面影がそのまま残っており、気持ちの良い場所です。
手宮線の貨物駅ならではの転車台や機関車庫なども間近で見学できます。
機関車庫の中には日本最古の国産蒸気機関車「大勝号」の姿も・・・。
なお、この機関車庫には北海道最古の動態保存された機関車「アイアンホース号」も保管されており、4月末から10月中旬までの期間には実際に敷地内を走行します。
私が訪れたのは10月下旬だったので、アイアンホース号は車庫の中でした。次回は夏シーズンに行こうと思います。
小樽市総合博物館の
蒸気機関車アイアンホース号 pic.twitter.com/iEWigzytif— Nuno Hokkaido (@TNHokkaido) October 13, 2022
ちなみに小樽市総合博物館では、文化遺産にちなんだ「炭鉄港カード」がいただけます。
いっぽう、小樽市総合博物館の運河館のほうはJR小樽駅から歩いて9分ほどの運河沿いにあります。こちらはいかにも博物館らしい展示が多く、小樽の歴史や文化を学ぶことのできる学習スポットとなっています。
小樽市総合博物館運河館へ。本館も好きだけど、運河館もなかなか楽しめます♬#小樽 #小樽市総合博物館 pic.twitter.com/EuCBLZUz5B
— 転勤族おいしい (@tenkinzoku_tky) April 14, 2021
建物は明治時代に造られた「旧小樽倉庫」が利用されており、『ゴールデンカムイ』では背景としてちょっとだけ登場します。
小樽市総合博物館は「北海道は #ゴールデンカムイ を応援しています。ARスタンプラリー」に参加しています。そのバナーが、運河館に到着しました。「鶴見中尉」です。ARは位置情報だけでゲットできます。バナーはエントランスに設置しますので、開館時間中にご覧いただけます。#ゴールデンカムイ pic.twitter.com/SOxO18LMUW
— 小樽市総合博物館 (@OtaruMuseum) August 6, 2022
【金カム聖地】小樽の中心地にあるスポット
JR小樽駅に近い、小樽の中心地にあるゴールデンカムイゆかりの場所を紹介します。
旧百十三銀行小樽支店
現在はお土産品を扱う「小樽浪漫館」として利用されている「旧百十三銀行小樽支店」は1908年に建造されたもの。『ゴールデンカムイ』では土方歳三が愛刀・和泉守兼定(いずみのもりかねさだ)を取り戻すべく襲撃します。
旧名取高三郎商店
「小樽浪漫館」の隣にあるのが「大正硝子店 本店」。こちらの建物は銅鉄金物商を営んでいた「旧名取高三郎商店」で、1906年に建造されました。『ゴールデンカムイ』にはこの建物の左端に映っている”うだつ”が、印象的な場面で登場します。
旧日本郵船
「旧日本郵船株式会社 小樽支店」は1905年建造の歴史的建造物。『ゴールデンカムイ』の劇中で小樽が紹介される際に街並みとして登場します。室内装飾も含めて当時の姿に復元されており、国の重要文化財に指定されています。
現在は令和6年6月までの予定で大規模改修工事が行われています。
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【金カム聖地】祝津港付近にあるスポット
JR小樽駅からバスで20分ほどの場所にある祝津(しゅくつ)地区は、小樽の街が栄える原動力となったニシン漁の拠点だった場所。現在でも当時の漁村の面影を残す歴史的にも貴重なエリアです。
鰊御殿(にしんごてん)
祝津地区の先端に位置する海岸の高台に建つ赤い屋根の家屋が、ニシン漁で財を成した網元が建てた「旧 田中福松邸」、通称「小樽市 鰊御殿(にしんごてん)」です。
鰊御殿というのはニシン漁に従事する人々が集まった住居兼番屋で、『ゴールデンカムイ』でも親方がいる家屋として登場。辺見和雄が杉元佐一の手をひいて坂を上るシーンが印象的です。
実際に行ってみると、上り坂はなかなか結構な急こう配。一気に登ると息が切れます。
そのかわり、上からの景色は最高です。ニシン漁で栄えていた海岸が一望できる好立地であることがわかります。
近くで見てみると、”御殿”というよりも”巨大な番屋”といった方がふさわしいような佇まい。
ちなみに鰊御殿の管理は近くにある小樽水族館が市から受託して行っているそうです。
にしん御殿 旧青山別邸 小樽貴賓館
祝津地区には有名な”にしん御殿”がもう一つあります。海岸部にある鰊御殿から歩いて15分ほどの距離にある「にしん御殿 旧青山別邸 小樽貴賓館」です。
鰊御殿が番屋兼住居であるのに対し、「にしん御殿 旧青山別邸 小樽貴賓館」はニシン漁で巨万の富を得た青山家の二代目・政吉とその娘・政恵が6年半かけて建てたこだわりの別荘。贅を尽くした美術豪邸で、その総工費は現在の金額で30億円とも言われています。
『ゴールデンカムイ』では親方が住む鰊御殿の内観モデルとして使われており、アシリパさんが驚いた有田焼の便器なども実際にあります。
エントランスホールから先に入るための入場料は1100円で、旧青山別邸内部での写真撮影は不可です。
入ってすぐのエントランスホールの天井には138枚の花の絵からなる豪華な天井画があり、訪れた人を圧倒します。
2022年現在は「にしん御殿 旧青山別邸 小樽貴賓館」も『ゴールデンカムイ』推しです。
聖地めぐりで疲れたら「新倉屋」の串団子
『ゴールデンカムイ』でも鶴見中尉と杉元佐一が食べている「花園だんご」。花園公園通にある老舗和菓子屋「新倉屋 花園本店」でいただくことができます。
店内でイートインも可能なので、お茶とお団子で一休みして、聖地めぐりの疲れを癒しましょう。串団子は黒あん、白あん、抹茶あん、胡麻、お正油の5種類があり、あんは「山型一刀流」という豪快な盛り方が特徴です。
店内イートインの場合、ドリンクと串団子3本がセットになります。みたらし団子は外せないかもしれません。
まとめ
以上、『ゴールデンカムイ』聖地としての、小樽の観光スポットの紹介でした。
聖地めぐりでなくとも、小樽にはおすすめのスポットがたくさんあります。
遊覧もできる「小樽運河」は人気の撮影スポットとしていつもにぎわっています。
旧北海道拓殖銀行小樽支店の建物を再利用したニトリホールディングス運営の「似鳥美術館」。
旧高橋倉庫を改装した「ステンドグラス美術館」では幻想的な雰囲気を楽しめます。
見どころ満載の小樽は、時間を多めにとってじっくりと回りたい場所です。北海道旅行の際は小樽観光をスケジュールに入れてみてはいかがでしょうか。