奈良には虎ざんまいのお寺として有名な朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)というお寺があります。特に寅年にぴったりの虎づくしのおすすめパワースポット、朝護孫子寺について紹介します。
毘沙門天を祀るお寺
虎ざんまいのお寺として知られる信貴山・朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)は、毘沙門天王を祀る寺院毘沙門天のお使いは虎なので、境内には数多くの虎の奉納品が見られます。
まず最初に目に入るのは、駐車場にある大きな白虎(びゃっこ)の像。白虎は神獣(四神)のひとつで、白く細長い体を持つ虎形の神です。
参道を進んでいくと、大きな張り子の虎が登場。この張り子は日本一の大きさを誇るもので、しかも首が自動で動くという、寺院には珍しい電動ものです。
その少し先には二匹のかわいい子虎もいます。
成福院の融通殿
境内にはたくさんの院やお堂がありますが、ひときわ目立つのが成福院(じょうふくいん)です。
成福院は宿坊を兼ねた祈祷所。「融通がきく」という言葉の由来となった、諸々の願いを叶える如意融通尊が祀られています。
また、願いの叶う「融通撫で小槌」も置かれています。
ここには虎関連の授与品がいろいろあり、かわいい虎みくじも用意されています。
ちなみに成福院宿坊での宿泊は1泊11,000円から。
日本一の地蔵尊がある玉蔵院
境内を上がっていくと、高さ14.5mの『日本一大地蔵』に圧倒される玉蔵院(ぎょくぞういん)があります。
この辺りまで登ってくると視界も開けて、遠くまで一望できます。
眺めのよい本堂
本堂は境内右手上方にあります。ご本尊は毘沙門天王像。吉祥天像、善膩師童子像とともに安置されています。
本堂前から見る景色は格別。大和平野が一望できます。
本堂では真っ暗な地下を通る「戒壇巡り(かいだんめぐり)」が体験できます。
まだまだある虎の奉納品
境内の至る所にみられる虎関連の奉納品を見て回るのも楽しみの一つ。
金銀の虎もあります。
虎の親子の像。古いものらしく、柵内に入っています。
虎の口から入る「四国八十八ヶ所のお砂踏み」も人気です。
山頂は信義山城跡
信義山(しぎさん)は戦国武将・松永弾正久秀(まつながだんじょうひさひで)の居城・信義山城があった地で、現在の空鉢護法堂が建つ場所はちょうど本丸があった場所だとされています。
大河ドラマ『麒麟がくる』などにも登場した松永久秀の最期は信義山城に火を放って自害したと伝えられています。
信貴山城址。
今は朝護孫子寺の空鉢護法堂がある雄岳が、かつて天主があった場所であり、松永弾正久秀様が爆…自刃されたところ pic.twitter.com/XjoCZ0vol1— みずほ (@ha43zu) September 24, 2021
開運橋と虎饅頭
駐車場から見える赤い橋は参道にもなっている開運橋。昭和6年竣工の橋は、熱心な信者であった旧松尾橋梁株式会社の社長が信貴山に寄進したものだとか。
開運橋の中央からは30mの高さから飛び降りるバンジージャンプが体験できます。
また参道の名物として虎饅頭が人気です。
朝護孫子寺でございます
一枚目は虎饅頭
今帰るところです pic.twitter.com/ucryii9md1— 🐷🦭🦎 (@wh5ka5ga3) May 4, 2019
まとめ
以上、虎尽くしの寺院「朝護孫子寺」の紹介でした。
一大テーマパークのような境内は見どころいっぱい。信貴山の山頂にある空鉢護法堂までを含めると1時間では回り切れない広さです。
時間をかけてゆっくり参拝することをお勧めします。
名称 | 信貴山 朝護孫子寺(しぎさん ちょうごそんしじ) |
住所 | 奈良県生駒郡平群町信貴山2280−1 |
開館時間等 | 9:00~16:00 |
アクセス | JR・近鉄「王寺」からバスで22分「信貴大橋」下車 徒歩5分 |
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