日本には「濃い温泉」がある!知る人ぞ知る高張性温泉を巡る旅

高張性の温泉が注目されています。温泉の成分が人体の体液よりも濃い「高張性温泉」は、浸透圧の働きによって温泉成分が皮膚を通じて体内に移行しやすいとされ、温泉の個性を語るうえで欠かせない存在です。日本各地には、海水に近い塩分濃度を持つ温泉や、豊富なミネラルを含む温泉が点在しています。一方で、成分が濃いからといって、必ずしも健康効果が高いとは限りません。高張性温泉の仕組みや特徴、入浴時の注意点を理解し、その魅力をあらためて探ってみましょう。

 

高張性の温泉とは?

日本温泉協会によると、高張性の温泉の定義は「温泉水1kg中の溶存物質量が原則として10,000mg(10g)以上であること」となっています。

高張性温泉は温泉水1kgを煮つめて水分を蒸発させた際に残る物質が多いので、当然ながら煮詰める前の色は無色透明ではありません。黄色かったり茶色かったり黒かったりすることもあります。

高張性温泉のほとんどはナトリウム-塩化物強塩温泉。ナトリウムや塩化物イオンを多く含んでいるため、海水に似た塩辛さを感じたりします。塩分濃度の高い温泉では、入浴後に肌に塩分が残ることもあり、溶存物質量が極端に多い場合は温泉の表面に膜(湯の華)ができたり、湯舟の周りで固まることもあります。

※単純に考えると、生理食塩の水質量パーセント濃度: 0.9%(水1000mLに対して塩化ナトリウム(塩)を約9g溶かした濃度)を超える溶存物質濃度があれば高張性と認定されることになりますが、。

※溶存物質総量が10g/kg以上という数値は、高張性を判定するための実用的な基準ですが、浸透圧そのものを直接測定した値と同一ではありません。また厳密にいうと、温泉の泉質分類と「高張性・等張性・低張性」という浸透圧による分類は、別の観点からの分類です。

 

高張性温泉の利点とは?

高張性温泉の主な利点は次の通り。高張性に限った効果ではないものの、高張性温泉におおいに期待できる効果です。

1. 入浴後も温かさが続きやすい

特に高濃度の塩化物泉では、肌に付着した塩分が熱や水分の放散を抑え、湯冷めしにくい傾向があります。冷えが気になる人には利点の一つです。

2. 血行促進や疲労回復を期待できる

温浴によって体が温まり、血流が変化します。筋肉や関節の慢性的な痛み、こわばり、疲労感などに対して、一般的な温泉入浴の効果が期待できます。

3. 温泉成分による作用が期待できる

高張性温泉は溶存物質を多く含むため、成分構成によって特徴的な入浴感が得られます。ただし、成分濃度が高いほど皮膚からの吸収や治療効果が高まるとまでは言い切れません。

4. リラックスや休養に役立つ

温浴による心身のリラックスや、温泉地で休養することによる効果も期待できます。

 

一般的には高張性温泉の強い保温感を伴う温浴が、体温調節や身体的な疲労を通じて睡眠に影響すると考えられています。高張性の温泉に入った後、普段よりよく眠れたという経験を持つ人が多いのはそのためです。

 

全国の日帰り入浴可の高張性温泉

全国にある「日帰り入浴可の高張性の温泉」をピックアップしてみました。

東京都にある高張性の温泉

東京23区には温泉が広く分布しており、高濃度の塩化物泉も多く存在します。

前之原温泉 さやの湯処・・・ナトリウム塩化物強塩温泉(高張性 中性)

武蔵小山温泉 清水湯・・・ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性 弱アルカリ性 温泉)

泉天空の湯 有明ガーデン・・・含ヨウ素ナトリウム塩化物強塩温泉(高張性 弱アルカリ性 低温泉)

天然温泉 久松湯・・・含ヨウ素-ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性 中性 低温泉)

東京染井温泉SAKURA・・・含ヨウ素-ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性 弱アルカリ性 高温泉)

大谷田温泉 明神の湯・・・ナトリウム-塩化物・強塩温泉(高張性 弱アルカリ性 温泉)

SPA大手町(大手町温泉)・・・含ヨウ素-ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性 中性 温泉)

 

千葉県にある高張性の温泉

千葉県の海に近い地域には地下の地層に由来する塩分の濃い温泉が見られます。

Spa Resort 蘭々の湯・・・含ヨウ素-ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性 中性 低温泉)

スパ&ホテル 舞浜ユーラシア・・・含ヨウ素-ナトリウム-塩化物強塩泉(高張性 弱アルカリ性 温泉)

南柏天然温泉 すみれ・・・ナトリウム-塩化物温泉(高張性 弱アルカリ性 低温泉)

 

神奈川県にある高張性の温泉

箱根や沿岸部に高張性の温泉があります。

縄文天然温泉「志楽の湯」・・・ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性 弱アルカリ性 温泉)

横浜天然温泉 ヨコヤマ・ユーランド鶴見・・・含ヨウ素−ナトリウム−塩化物強塩温泉(高張性 弱アルカリ性 温泉)

野天湯元 湯快爽快 ちがさき・・・ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性 中性 低温泉)

湘南天然温泉 湯乃蔵ガーデン・・・ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(高張性 中性 低温泉)

 

埼玉県にある高張性の温泉

都市近郊の掘削温泉が高張性だったりします。

百観音温泉・・・含ヨウ素ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性 弱アルカリ性 高塩泉)

おふろcafe 白寿の湯・・・ナトリウム-塩化物強温泉(高張性 中性 低温泉)

ホテルヘリテイジ 四季の湯温泉・・・ナトリウム-塩化物温泉(高張性 弱アルカリ性 温泉)

杉戸天然温泉 雅楽の湯・・・ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性 中性 高温泉)

 

茨城県にある高張性の温泉

海岸部などに塩分を含む温泉が多くみられます。

潮騒の湯・・・ナトリウム-塩化物強塩泉(高張性 弱アルカリ性 低温泉)

五浦観光ホテル別館大観荘・・・ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(高張性 弱アルカリ性 高温泉)

阿字ヶ浦温泉のぞみ・・・ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性 中性 低温泉)

 

群馬県にある高張性の温泉

山間部の温泉だけでなく、平野部の塩化物泉もあります。

あいのやまの湯・・・ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(高張性 弱アルカリ性 高温泉)

相間川温泉ふれあい館・・・ナトリウム・カルシウム-塩化物強塩泉(高張性 中性 高温泉)

源泉 湯乃庵・・・ナトリウム-塩化物温泉(高張性 中性 高温泉)

 

栃木県にある高張性の温泉

那須・塩原など温泉地は多いですが、低張性のものが多くみられます。

喜連川早乙女温泉・・・含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(高張性 中性 高温泉)

真岡いがしら温泉 おふろcafé いちごの湯・・・ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(高張性 弱アルカリ性 高温泉)

 

福島県にある高張性の温泉

温泉数は多いですが、低調性のものがほとんどです。

道の駅ならは 湯遊・・・ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性 弱アルカリ性 温泉)

 

山形県にある高張性の温泉

山形県では各市町村に温泉が湧いていると言われています。高張性のものも多くみられます。

百目鬼温泉・・・ナトリウム-塩化物温泉(高張性 弱アルカリ性 高温泉)

テルメ柏陵 大江町健康温泉館・・・含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(高張性 塩化物泉)

舟形若あゆ温泉・・・ナトリウム塩化物泉(高張性 弱アルカリ性 高温泉)

ゆ~チェリー・・・含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉

 

宮城県にある高張性の温泉

宮城県は源泉数が全国上位で、高張性温泉も存在します。

サンマリン気仙沼ホテル観洋・・・ナトリウム・塩化物強塩泉(高張性 中性 冷鉱泉)

黄金川温泉 白鳥荘・・・ナトリウム-塩化物泉(高張性 中性 高温泉)

 

秋田県にある高張性の温泉

秋田県は温泉の泉質が多様で、塩分などの溶存成分を豊富に含む高張性温泉も見られます。

強首温泉 樅峰苑・・・含ヨウ素-ナトリウム-塩化物泉強塩泉(高張性 中性 高温泉)

 

岩手県にある高張性の温泉

温泉資源が豊富で、非常に成分の濃い高張性温泉もある一方、泉質は多様です。

新安比温泉 静流閣・・・含鉄(Ⅱ,Ⅲ)-ナトリウム-塩化物 強塩温泉(高張性 中性 低温泉)

焼石クアパーク ひめかゆ・・・ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(高張性 中性 高温泉

 

青森県にある高張性の温泉

下北地域、西北五地域に高張性の温泉が多い傾向があります。

湯の沢温泉ちゃぽらっと・・・ナトリウム-塩化物強温泉(高張性 中性 高温泉)

十和田温泉・・・ナトリウム-塩化物泉(高張性 弱アルカリ性 高温泉)

 

新潟県にある高張性の温泉

新潟県は温泉地の数が全国トップクラス。特に日本海沿岸部は高張性温泉を探すうえで注目したい地域です。

松之山温泉・・・ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(高張性 弱アルカリ性 高温泉)

新潟市岩室健康増進センター よりなれ・・・含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(高張性 弱アルカリ性 高温泉)

糸魚川日帰り温泉 ひすいの湯・・・ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(高張性 弱アルカリ性 高温泉)

えちご川口温泉リゾート・・・含ヨウ素-ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性 弱アルカリ性 高温泉)

鵜の浜 人魚館・・・高張性弱アルカリ性低温泉

安田温泉やすらぎ・・・含ヨウ素-ナトリウム-塩化物強塩冷鉱泉(高張性 中性 冷鉱泉)

 

長野県にある高張性の温泉

温泉地数で全国2位、公衆浴場数で全国1位の長野県ですが、山岳地帯の温泉が多いため高張性のものは少なめです。下伊那郡大鹿村は古来より山塩の産出で有名で高張性温泉がありますが、日帰り温泉施設がありません。

加賀井温泉 一陽館・・・含二酸化炭素-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(高張性 中性 温泉)

黄金の湯 松代荘・・・含鉄(Ⅱ)-ナトリウム・カルシウム塩化物温泉(高張性 中性 高温泉 / ナトリウム・カルシウム・塩化物泉)

 

山梨県にある高張性の温泉

山梨県は温泉地が各地に点在し、泉質のバリエーションも豊かで高張性温泉もあります。増富の湯が有名でしたが、現在休業中。

尾白の湯・・・ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性 中性 温泉)

八ヶ岳高原リゾート・・・ナトリウム-炭酸水素塩塩化物泉(高張性 中性 高温泉)

 

富山県にある高張性の温泉

富山県は温泉の数こそ全国上位ではないものの、成分の濃い高張性温泉を複数確認できる県です。

氷見温泉郷 総湯・・・ナトリウム塩化物強塩温泉(高張性 中性 高温泉)

金太郎温泉 日帰り温泉 カルナの館・・・含硫黄ナトリウム-カルシウム塩化物温泉(高張性 中性 高温泉)

庄川清流温泉 ゆずの郷やまぶき・・・ナトリウム塩化物炭酸水素塩温泉(高張性 中性 低温泉)

 

石川県にある高張性の温泉

中能登町や輪島市などを中心に、高張性と判定された源泉が多くあります。

片山津温泉総湯・・・高張性高温泉塩泉

天然温泉 海王・・・高張性・ナトリウム塩化物強塩泉

なかじま猿田彦温泉・・・ナトリウム-塩化物強塩泉(高張性 中性 低温泉)

シーサイドヴィラ渤海・・・ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性 弱アルカリ性 低温泉)

和倉温泉 総湯・・・ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(高張性 弱アルカリ性 高温泉)

小松グリーンホテル・・・ナトリウム-塩化物温泉(高張性 弱アルカリ性 低温泉)

川北温泉「ふれあいの湯」・・・ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(高張性 弱アルカリ性 高温泉)

ひょっこり温泉 島の湯・・・ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(高張性 中性 高温泉)

千里浜なぎさ温泉 里湯ちりはま・・・ナトリウム-塩化物泉(高張性 中性 高温泉)

 

福井県にある高張性の温泉

海岸部に高張性温泉が見られます。

越前温泉 漁火・・・ナトリウム・塩化物温泉(高張性 弱アルカリ性 温泉)

みかた温泉 きららの湯・・・ナトリウム・塩化物強塩温泉(高張性 弱アルカリ性 温泉)

 

和歌山県にある高張性の温泉

県内には500を超える源泉を持つ和歌山県には良質な高張性温泉があります。

和み温もり ふくろうの湯・・・含鉄-ナトリウム-塩化物-炭酸水素塩強塩温泉(高張性 中性 低温泉)

花山温泉 薬師の湯・・・含二酸化炭素・鉄(II、III)-カルシウム
マグネシウム-塩化物温泉(高張性・中性・低温泉)

白浜温泉 牟婁の湯・・・含硫黄ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性 中性 高温泉)

 

岐阜県にある高張性の温泉

温泉数は少なくないものの、高張性の温泉はあまりありません。

湯快リゾート 恵那峡国際ホテル・・・塩化物泉(高張性 弱アルカリ性 低温泉)

湯の華アイランド・・・カルシウム・ナトリウム-塩化物泉(高張性 弱アルカリ性 低温泉)

 

三重県にある高張性の温泉

関宿温泉・二見温泉などが高張性温泉として知られています。

関宿足湯交流施設 小萬の湯・・・ナトリウム・カルシウム‐塩化物強塩鉱泉(高張性 弱アルカリ性 冷鉱泉)

天名乃湯・・・ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性 中性 低温泉)

紀三井寺温泉 花の湯・・・含鉄-ナトリウム-塩化物冷鉱泉(高張性 中性 冷鉱泉)

 

愛知県にある高張性の温泉

南知多や刈谷などに、塩化物を多く含む高張性温泉があります。

天然温泉 かきつばた・・・ナトリウム−塩化物強塩温泉(高張性 弱アルカリ性 温泉)

半田天然温泉 まるはごんぎつねの湯・・・ナトリウム塩化物強塩泉(高張性 弱アルカリ性 高温泉)

天然温泉 もりの湯・・・ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(高張性 中性 高温泉)

 

静岡県にある高張性の温泉

温泉の数が全国でもトップクラス。特に熱海・伊東などの伊豆半島には温泉地が数多く集まり、海沿いの塩化物泉には高張性のものも多くみられます。

焼津温泉 元湯なかむら館・・・ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(高張性 アルカリ性 高温泉)

浜名湖かんざんじ温泉 華咲の湯・・・ナトリウム・カルシウム-塩化物強塩温泉(高張性 中性 低温泉)

川根温泉 ふれあいの泉・・・ナトリウム-塩化物温泉(高張性 弱アルカリ性 高温泉)

裾野温泉 ヘルシーパーク裾野・・・カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉(高張性 弱アルカリ性 温泉)

赤沢日帰り温泉館・・・ナトリウム-塩化物温泉(高張性 弱アルカリ性 温泉)

下賀茂温泉 銀の湯会館・・・ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(高張性 弱アルカリ性 高温泉)

 

大阪府にある高張性の温泉

大阪府の温泉には、都市部の地下を深く掘削して得られる源泉が多くありますが、低張性のものがほとんどです。

天然温泉 華の湯・・・ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 (高張性 中性 高温泉)

天然温泉 スパ・リフレ・・・ナトリウム・カルシウム-塩化物強塩温泉(高張性 中性 低温泉)

 

京都府にある高張性の温泉

府内各地に源泉がありますが、全体としては少なめです。

さがの温泉 天山の湯・・・ナトリウム・カルシウム-塩化物結温泉(高張性 中性 低温泉)

天橋立温泉 智恵の湯・・・含弱放射能・鉄(II)-ナトリウム-塩化物泉(高張性 中性 低温泉)

 

兵庫県にある高張性の温泉

兵庫県は温泉地の種類が豊富で、全国的にも有名な温泉を複数抱える県です。高張性温泉についても、代表格の有馬温泉に非常に成分の濃い源泉があります。

クア武庫川・・・ナトリウム 塩化物強塩温泉(高張性 中性 高温泉)

滝野温泉ぽかぽ・・・カルシウム・ナトリウム-塩化物泉(高張性 弱アルカリ性 低温泉)

名湯 宝乃湯・・・含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物強温泉(高張性 中性 温泉)

有馬温泉 太閤の湯・・・含鉄-ナトリウム-塩化物強塩泉(高張性・中性・高温泉)ほか

神戸大沢温泉 金仙花の湯・・・含鉄-ナトリウム・カルシウム-塩化物強塩温泉(高張性 中性/弱酸性 低温泉)

吉川温泉よかたん・・・含二酸化炭素・ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩強塩泉(高張性 中性 低温泉)

 

鳥取県にある高張性の温泉

鳥取県は300か所余りの泉源を持つ温泉資源の豊かな県であり、高張性温泉も存在します。 特に皆生温泉は、成分の濃い塩化物泉という観点から注目できる温泉地です。

日帰り温泉 オーシャン・・・ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(高張性 中性 高温泉)

お~ゆ・ランド・・・ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(高張性 中性 高温泉)

 

島根県にある高張性の温泉

島根県は温泉地が多く、泉質にも個性がありますが、高張性の温泉は多くありません。

湯屋天神・・・含鉄(II,III)-ナトリウム・カルシウム-塩化物冷鉱泉(高張性 中性 冷鉱泉)

 

広島県にある高張性の温泉

広島県には山間部の温泉から瀬戸内海沿岸の温泉まで、さまざまな温泉があります。高張性のものも少なくありません。

塩屋天然温泉 ほの湯 楽々園・・・含弱放射能-ナトリウム・カルシウム-塩化物強塩温泉(高張性 中性 低温泉)

宇品天然温泉 ほの湯・・・含弱放射能-ナトリウム・カルシウム-塩化物強塩冷鉱泉(高張性 中性 冷鉱泉)

アジアンリゾート・スパ シーレ・・・含弱放射能-ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性 中性 低温泉)

えたじま温泉(江田島荘)・・・含弱放射能-ナトリウム・カルシウム-塩化物強塩温泉 / 鉱泉(高張性 弱アルカリ性 低温泉)

 

岡山県にある高張性の温泉

岡山県の温泉にはアルカリ性単純温泉や放射能泉などが多く見られます。美作三湯と呼ばれる「湯原・奥津・湯郷」はいずれも低張性の名湯です。

満天の湯 温泉家 くらしき・・・含放射能-カルシウム・ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性 中性 低温泉) 

瀬戸内温泉 たまの湯・・・カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉(高張性 中性 低温泉) 

 

山口県にある高張性の温泉

日本海沿岸部と瀬戸内海沿岸部に高張性の温泉が分布しています。

上関海峡温泉 鳩子の湯・・・含鉄ナトリウム-塩化物冷鉱泉(高張性 中性 冷鉱泉)

日本海温泉「鹿島の湯」・・・カルシウム・ナトリウム – 塩化物温泉(高張性 中性 低温泉)

田万川温泉 憩いの湯・・・ナトリウム・カルシウムー塩化物冷鉱泉(高張性 中性 冷鉱泉)

 

香川県にある高張性の温泉

源泉数は全国的に見ると少なめです。

仏生山温泉 天平湯・・・ナトリウム-炭酸水素塩泉・塩化物高温泉(高張性 弱アルカリ性 高温泉)

 

愛媛県にある高張性の温泉

源泉数は全国的に見ると少なめです。有名な道後温泉は低張性です。

しまなみ温泉 喜助の湯・・・カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉(高張性 弱アルカリ性 低温泉)

天然温泉かみとくの湯・・・ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(高張性 中性 低温泉)

 

徳島県にある高張性の温泉

祖谷温泉が有名ですが、低張性です。

ホテルサンルート徳島「びざんの湯」・・・含鉄(Ⅱ)ナトリウム・マグネシウム-塩化物冷鉱泉(高張性 中性 冷鉱泉)

天然温泉 えびすの湯・・・含鉄-ナトリウム・マグネシウム-塩化物温泉(高張性 中性 低温泉)

 

高知県にある高張性の温泉

全国でも源泉数が少ない県の一つです。

土佐望月温泉 姫若子の湯・・・ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性 弱アルカリ性 低温泉)

 

鹿児島県にある高張性の温泉

源泉数は全国2位で、火山活動に由来する多様な温泉に恵まれています。

ヘルシーランド露天風呂 たまて箱温泉・・・ナトリウム-塩化物強温泉(高張性 中性 高温泉)

姶良市温泉センターくすの湯・・・ナトリウム-塩化物温泉(高張性 中性 高温泉)

桜島マグマ温泉・・・ナトリウム-塩化物強塩泉(高張性 中性 高温泉)

 

宮崎県にある高張性の温泉

県内各地に温泉が点在しています。

新富町温泉健康センター サン・ルピナス・・・含ヨウ素-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(高張性 中性 高温泉)

石崎の杜 歓鯨館 ホエルカム・・・含ヨウ素-ナトリウム-塩化物強塩泉(高張性 中性 低温泉)

 

大分県にある高張性の温泉

大分県は温泉の源泉数・湧出量ともに全国1位で、高張性の温泉もあります。 ただし、県内の温泉の大半は低張性で、高張性の源泉は一部に限られます。

天然温泉 天の川・・・ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(高張性 中性 高温泉)

 

熊本県にある高張性の温泉

天草・有明海・八代海沿岸に高張性の温泉があります。

御立岬温泉センター・・・ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(高張性 中性 低温泉)

大洞窟の宿 湯楽亭・・・含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(高張性 中性 高温泉)

 

長崎県にある高張性の温泉

長崎県は、火山性温泉と海岸部の温泉の両方を楽しめることが特徴です。

みずほ温泉 千年の湯・・・ナトリウム-塩化物温泉(高張性 中性 高温泉)

サンスパおおむら・・・含鉄(Ⅱ)-ナトリウム・マグネシウム・カルシウム塩化物泉(高張性 中性 低温泉)

天然温泉 ユユスパ・・・カルシウム・ナトリウム-塩化物泉(高張性 中性 高温泉)

 

佐賀県にある高張性の温泉

温泉資源の量は比較的少なめです。

唐津シーサイドホテル・・・ナトリウム-塩化物強塩泉(高張性 中性 温泉)

 

北海道にある高張性の温泉

北海道には数多くの高張性温泉があります。

豊富温泉・・・含ヨウ素-ナトリウム・塩化物-炭酸水素塩冷鉱泉(高張性 弱アルカリ性冷鉱泉)

てしお温泉 夕映・・・含ヨウ素-ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性 弱アルカリ性 低温泉)

利尻ふれあい温泉・・・含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(高張性 中性 低温泉)

谷地頭温泉・・・ナトリウム-塩化物泉(高張性 中性 高温泉)

山花温泉リフレ・・・ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性 中性 温泉)

しんしのつ温泉たっぷの湯・・・含ヨウ素-ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性 中性 高温泉)

寿都温泉 ゆべつのゆ・・・ナトリウム・カルシウム塩化物泉(高張性 中性 高温泉)

西ききょう温泉・・・ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(高張性 中性 高温泉)

オホーツク オムイ温泉・・・ナトリウム-塩化物強塩泉(高張性 弱アルカリ性 高温泉)

 

沖縄県にある高張性の温泉

沖縄県は源泉総数が全国で最も少ない県です。

ジュラ紀温泉 美ら海の湯・・・ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性 中性 低温泉)

琉球温泉 波之上の湯・・・含ヨウ素-ナトリウム-塩化物温泉(高張性 弱アルカリ性 低温泉)

 

高張性の温泉に入る際の注意点

高張性温泉に入ると、浸透圧によって体内の水分が直接温泉水へ大量に移動する、というわけではありません。 皮膚のバリア機能があるためです。入浴時の脱水対策が必要なのは、主に発汗や長時間の入浴による水分喪失を防ぐためです。

実際に気をつけたい点を整理すると、次のようになります。

– 入浴時間: 最初は3〜10分程度を目安にし、無理をしない。
– 水分補給: 入浴前後に水分を取る。
– 肌への刺激: 塩分や酸性成分など、泉質に応じて洗い流したり保湿したりする。
– 持病がある場合: 心臓病、高血圧などがある人は、特に高温浴を避け、必要に応じて医師に相談する。
– 湯あたり: 入浴後に強い疲労感、吐き気、めまいなどが出たら入浴を中止する。

 

なお、入浴後に温泉成分を洗い流すべきかどうかは一律ではありません。刺激の強い泉質や肌が弱い人は洗い流すほうがよい場合があります。

結論として、高張性という分類だけを理由に過度に警戒する必要はありませんが、濃度の高さだけで入浴時間や効能を判断しないことが大切です。 温泉分析書に記載された泉質と施設の入浴上の注意を確認するのが、確実な方法です。

 

まとめ

高張性温泉は、人体の体液よりも浸透圧が高いという特徴を持ち、豊富な溶存成分によって個性豊かな湯の魅力を生み出しています。しかし、成分が濃いことと健康効果の高さは同じではありません。泉質や効能だけでなく、湯温や入浴時間、体調にも気を配ることが大切です。

温泉の仕組みを知れば、いつもの湯めぐりも違った視点で楽しめるはず。科学的な知識を手がかりに、自分に合った温泉との付き合い方を見つけてみてはいかがでしょうか。

※この記事にはプロモーションが含まれています。[PR]

[この記事を書いた人] GAJACO(がじゃ子)
何かを集めるための旅行、コンプするための旅行が好きなスマホ写真部。旅行に位置ゲーは欠かせません。ポケGOはもちろんのこと、ムーミンムーブ、ピクミンブルーム、信長の野望、モンハンNOWなど浅く広く楽しんでいます。Xアカウント:@Gajacoでも情報共有。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする