長野県諏訪市にある「ReBuilding Center JAPAN」を知っていますか?!地元では「リビセン」という愛称で親しまれている、とっても個性のある魅力的なお店です。
単なるリサイクルショップではなく、解体される家屋などから古材や古道具を「レスキュー(回収)」して、次の使い手につなぐという「ReBuild New Culture(新たな文化の構築)」を掲げて活動されている場所です。
リビセンについて、いくつかポイントをまとめて紹介します。
目次
宝探しができる3階建ての店舗
「ReBuilding Center JAPAN」の3階建ての建物は、もともと建設会社(SWATEC)が使っていたビルをリノベーションしたもの。中に入るとワクワクする空間が広がっていて、迷宮に宝探しに入っていくような高揚感があります。
1F: 戸外には石材・木材などの商品が置かれており、中に入ると小物などの販売スペースのほか、美味しいカレーやドリンクが楽しめるカフェ「live in sense」があります。
2F・3F: レスキューされた食器、家具、建具、雑貨などが所狭しと並んでいます。昔懐かしいものから、今の暮らしに馴染むモダンな古道具まで、まさに一点ものとの出会いが期待できます。
DIY好き・古家具好きの桃源郷
古材のカット販売はもちろん、釘抜きなどのワークショップも開催されています。DIY初心者でも、ここで買った材料で何か作りたくなるような、クリエイティブな刺激がもらえる場所です。
近年よく使われている大量生産の合板家具は、薄くスライスした木材を接着剤で固めた、均一で機能的な「製品」です。対してリビセン店内に並ぶ無垢材を用いた古家具は、樹木の生命力が宿る「一点物」の温もりを感じさせてくれます。
古家具の最大の魅力は、年月が生む「経年美化」です。日光や摩擦、湿気で深まった飴色の艶や、角が丸くなった質感は、新品には決して出せない風格となります。また、釘を使わない「ほぞ組み」などの職人技は、数十年を経てなお実用に耐える堅牢さを持ち、使い手が変わっても価値を失いません。
価格が高額になりがちな理由は、その希少性に加え、熟練の職人による膨大な「リペア工程」にあります。一度解体して汚れや古い塗装を落とし、欠けた部分に似た木材を継ぎ、再び組み直す。この手間暇こそが、モノを「ゴミ」から「一生モノの相棒」へと昇華させるためのコストなのです。
「レスキュー」という活動
リビセンでは、家を壊すときに出てくる「まだ使えるもの」や「思い出の詰まったもの」をゴミにせず、スタッフ自らが現場へ行って引き取る「レスキュー」活動をされています。そのストーリーを知ると、手に取る道具一つひとつに愛着が湧いてきます。
「レスキュー」されたモノたちが並ぶリビセンの空間には、単なる古道具屋を超えた、温かい命の循環が感じられます。誰かの大切だった思い出が、形を変えてまた誰かの日常を彩っていく。そんな物語のバトンパスに参加できるのも、この場所の魅力のひとつです。
また、リビセンにはお客さんとしての立場から一歩踏み込んで、スタッフの仕事のお手伝いを体験する「リビセンサポーターズ」というシステムがあります。
リビセンの「サポーターズ」は単なるボランティアではなく、「一緒に働き、同じ釜の飯を食う」ことでリビセンの理念を体感できる、とてもユニークな参加型システムです。
「リビセンサポーターズ」について簡単にまとめると、以下のような仕組みになっています。
1. 「お手伝い」でリビセンの運営を支える
古材の釘抜き、お掃除、商品の陳列、レスキュー(回収)の同行など、その時々に必要な仕事をスタッフと一緒に行います。専門的なスキルがなくても、「リビセンの活動に共感している」「古材が好き」「こういう仕事をやってみたい」という気持ちがあれば誰でも参加可能です。
2. 「まかない」と「宿泊」の特典
サポーターとして働くと、以下のような「お返し」があります。
まかない: スタッフと一緒に、美味しい温かなお昼ごはん(時には夜ごはんも)を食べることができます。
宿泊: 数日間連続で参加する場合、リビセンから徒歩圏内にある社宅のドミトリーに無料で宿泊させてもらえる仕組みがあります(※空き状況による)。
3. 「内側」から文化を体験する
最大のメリットは、リビセンの裏側やスタッフの熱量に直接触れられることです。全国から集まる同じ志を持った参加者との交流も盛んで、ここでの出会いがきっかけで移住したり、自分の地元で活動を始めたりする人も少なくありません。
4. 参加方法
現在は予約システム(STORES 予約など)を通じて、自分の都合の良い日を選んで申し込む形が一般的です。
時間: 基本は10:00〜18:00頃ですが、半日参加などが相談できる場合もあります。
持ち物: 動きやすく汚れてもいい服、軍手、室内履きなど。
「お客さん」として買い物をするだけでなく、お店の運営側に回ることで、モノを大切にする「ReBuild New Culture」をより深く理解できるシステムです。
リビセンに行くと感じること
リビセンの店舗内は一見すると小道具の博物館のよう。食器や民芸品、古布、ガラス品やランプシェード、昔の案内看板、無垢材の家具や踏み台、古材や建具など多種多様なものが整然と並べられています。
あまたの道具が整然と並ぶその光景を眺めていると、かつてそれらが誰かの日常を支えていた「時間の重み」と「愛着の記憶」が静かに胸に迫ってきます。
かつて誰かの食卓を彩った食器、夜道を照らしたランプ、家族の成長を刻んだ柱。本来なら「ゴミ」として消え去るはずだったモノたちが、磨かれ、名前を与えられて再び輝く姿は、効率ばかりを追う現代への静かな問いかけのようです。
「古いから捨てる」のではなく「使い継ぐ」ことで、モノに宿る魂が守られる。一つひとつの道具の向こう側にある無数の営みに思いを馳せるとき、私たちは「今、自分の手元にあるものも、いつか誰かの大切な宝物になり得るのだ」という、温かくも背筋が伸びるような愛おしさを感じるのではないでしょうか。
諏訪の澄んだ空気とともに、ぜひ一度ゆっくりと宝探しに訪れてみてください。きっと、あなたの暮らしを少しだけ豊かにしてくれる「運命の一品」に出会えるはずです。
《基本情報》(2026年現在)
- 場所: 長野県諏訪市小和田3-8(上諏訪駅から徒歩10分ほど)
- 営業時間: 古材・古道具 10:00〜17:00 / カフェ 11:00〜17:00
- 定休日: 水曜日・木曜日
- 公式サイト:Rebuilding Center Japan
周辺情報
「Rebuilding Center JAPAN(リビセン)」のある場所は諏訪湖のほど近くで、周辺は素敵な酒蔵やカフェも多いエリアです。板壁などを活かしてリノベーションしたおしゃれなショップや、諏訪の歴史を感じるレトロなスポットが点在しています。
徒歩や短いドライブで回れるおすすめスポットをいくつかご紹介します。
1. カフェと暮らしの雑貨店 fumi
元薬局の建物をリノベーションした、とても雰囲気のあるカフェと雑貨のお店です。
特徴: 薬局時代の棚をそのまま活用した店内に、店主がセレクトしたセンスの良い雑貨が並びます。落ち着いた空間でいただくプリンやコーヒーが人気です。
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営業時間: 11:00~17:00 (月曜定休、火曜13:00~)
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リビセンからの距離: 徒歩約5分ほど。
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ウェブサイト: Instagram
2. あゆみ食堂
料理家の大塩あゆみさんが営む、心温まる定食が食べられる食堂です。
特徴: 地元の食材をふんだんに使った、彩り豊かで滋味深いお料理が楽しめます。リビセンに訪れる人の多くがセットで立ち寄る人気店です。
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営業時間: Lunch 11:30〜 LO 14:00 予約優先、Dinner おまかせコース(要予約)18時〜、木曜定休+不定休
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リビセンからの距離: 徒歩約7〜8分。
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ウェブサイト: Instagram
3. AMBIRD(アンバード)
朝早くからオープンしている、自家焙煎コーヒーの専門店です。
特徴: 「リビセン」のすぐ近くにあり、散策の合間の休憩にぴったり。スタイリッシュな空間で、本格的なコーヒーを楽しめます。
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営業時間: 9:00〜16:30(入場は16:00まで)
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リビセンからの距離: 徒歩約1分(ほぼお隣です)。
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ウェブサイト:AMBIRD(アンバード)
4. 片倉館(千人風呂)
昭和初期に建てられた、重要文化財の温泉施設です。
特徴: 100人が一度に入れると言われる大きな「千人風呂」が有名。大理石造りの浴槽やステンドグラスなど、ロマンチックな洋風建築は一見の価値ありです。
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営業時間: 9:00〜16:30(入場は16:00まで)
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リビセンからの距離: 徒歩約15分、車で約5分。
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ウェブサイト: 高島城 (諏訪市観光ガイド)
5. 諏訪五蔵めぐり
リビセンのある「上諏訪」エリアは、甲州街道沿いに5つの酒蔵が並ぶエリアでもあります。
特徴: 舞姫、麗人、本金、横笛、真澄という5つの蔵を歩いて巡ることができ、試飲セットなどでお気に入りの1本を探すのも楽しいですよ。
- 公式サイト:諏訪五蔵
6. 高島城
かつては諏訪湖に突き出した姿から「諏訪の浮城」と呼ばれた名城です。
現在は高島公園として整備されており、復元された天守閣からは諏訪の街並みや遠くにアルプスの山々を望むことができます。特に春の桜や秋の紅葉の時期は絶景です。
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営業時間: 9:00〜16:30(入場は16:00まで)
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リビセンからの距離: 車で約4〜5分、徒歩だと約15分ほどです。
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ウェブサイト: 高島城 (諏訪市観光ガイド)
7. MIKURO CAFE(ミクロカフェ)
高島城のすぐ隣にある、明るく開放的な雰囲気のカフェです。
野菜をたっぷり使ったランチプレートや、見た目も華やかな自家製スイーツが人気。リビセンや高島城を散策したあとのランチやティータイムに最適です。
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営業時間: 9:30〜17:30(日曜定休)
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リビセンからの距離: 高島城のすぐそば。リビセンからは車で約4〜5分です。







